【常磐線各駅停車増発、実現へ】

12月20日、JR東日本が報道発表し、日中の時間帯における常磐線各駅停車を2014年3月から増発させることを明らかにしました。松戸市民をはじめ常磐線各駅停車沿線の市民の念願が実現しました。

増発されるのは、平日及び土休日のデータイム(10時~15時台)に毎時1往復増発されます。これにより運転間隔が12分から10分となり、列車を待つ時間が短縮されます。


松戸市にとって運転間隔が12分から10分となることは極めて意味があることです。なぜならば、現在、新松戸駅にて最大10分以上要している武蔵野線との接続時分が、それぞれ3~7分となり、武蔵野線と常磐線(各駅停車)の接続が大幅に改善されるからです。

これまでに私は松戸市議会で常磐線各駅停車の増発を求め(議事録を下記に転載)、さらには地元選出の生方幸夫 衆議院議員にご尽力頂き、関係機関に要望しておりました。今後とも、さらなる「常磐線各駅停車の増発」及び「千代田線綾瀬止まりの解消」にむけて、生方代議士を先頭に頑張ります。ご賛同いただける皆様の引き続きの応援をお願いします。


■■■■千代田線下り電車「綾瀬止まり」の解消及び、常磐線各駅停車の増発にむけての質問(議事録抜粋)■■■■

◆関根ジロー:質問

先般の9月議会では我が会派の安藤淳子議員から要望をさせて頂きましたが、引き続いて私からも質問を致します。9月議会終了後の11月に葛飾区長選挙が行われ、現職である青木 葛飾区長が再選を果たしました。青木区長は選挙戦のなかで訴えた政策のひとつに「千代田線下り電車『綾瀬止まり』の解消及び、常磐線各駅停車の増発にむけた取組みをこれからも進めていく」というものがありました。青木区長の政策ビラでもこのことについて明記されておりましたので、該当部分を抜粋します。

『今年3月、小田急線の車両を改造し、JR常磐線へ乗り入れる準備が始まるという発表がありました。小田急電鉄の山木利満社長と直接会談し、相互直通運転が葛飾区から箱根方面への利便性を向上させ、常磐線の本数増にもつながる話しをしました。また、JR東日本の社長・副社長とも意見交換を行い、相互直通運転に関連して、常磐線増発や金町駅の必要性について協議しました。そして今後、鉄道各社と活発に情報交換していくことを約束しました』

このように明記されておりました。ここで質問です。

1点目として、これまでに松戸市は常磐線各駅停車の増発にむけてどのような協議をしてきたのかを教えてください。

2点目として、今年3月に小田急電鉄とJRが連名で発表した「JR常磐線への乗り入れを目的とした小田急線車両改造計画」をうけて、これを葛飾区のようにチャンスととらえて小田急電鉄及びJRに対して協議を始めているのかお答えください。

3点目として、常磐線各駅停車の増発は松戸市の価値を高めることになることは異論がないところだと思いますが、常磐線各駅停車の増発がもたらす具体的なメリットをどのようにお考えなのかお答えください。

以上、3点をお答えください。

◆松戸市:答弁

はじめに、常磐線各駅停車の増発に向けてどのような協議をしてきたのかにつきましては、毎年、本市が加盟する常磐線輸送力整備・新線促進期成同盟及び千葉県JR線複線化等促進期成同盟を通じて、JR東日本及び東京メトロに対する要望に合わせて協議を行っております。直近の協議では、JRから「利用状況から現状の運転本数で対応可能と考えている。今後の利用状況を見守りつつ、千代田線との直通運転を実施していることから、調整等を行いながら利用しやすいダイヤ作りに努めたい」と回答がございました。

一方、東京メトロとの協議では、「増発についてはJRから具体的に働きかけはされていないがJRの考え次第であり、技術的に出来ないわけではない」と回答を頂いております。

次に「JR常磐線への乗り入れを目的とした小田急線車両改造計画を受けて協議をはじめているのか」につきましてお答えいたします。

去る3月27日、小田急電鉄とJR東日本の連名で、利便性向上のため小田急線、千代田線、常磐線(各駅停車)を相互いに直通運転する運行形態の実現にむけた準備を開始する旨のプレス発表がござました。

市でも具体的な内容について確認を行いましたが、各鉄道事業者からは3線を走行するため保安装置搭載などの車両改造を開始する以外、相互直通運転の実施時期や運転計画については未定とのことでございました。

小田急線の乗り入れにつきましては、常磐線各駅停車の運行に直結する重要な機会と認識していることから、今後も情報収集に努めるとともに葛飾区をはじめ常磐線沿線自治体と連携を密に取り組んでいきたいと考えております。

最後に、「常磐線各駅停車の増発がもたらす具体的なメリット」につきましては、常磐線各駅停車の運行本数が増発することにより、利用者の快適性だけでなく、駅周辺の活性化、地域の日常生活の向上につながるものと考えております。また、松戸市の常磐線沿線にはターミナル駅である松戸駅・新松戸駅があり、乗り換えを行う利用者が多いため、乗継の円滑化に資する効果が期待できるものと考えております。


◆関根ジロー:要望

千代田線下り電車「綾瀬止まり」の解消及び、常磐線各駅停車の増発について答弁頂きました。

これまでの松戸市の常磐線各駅停車の増発に向けての取組みについて、本市が加盟する常磐線輸送力整備・新線促進期成同盟及び千葉県JR線複線化等促進期成同盟を通じて、JR東日本及び東京メトロに対する要望に合わせて協議を行っていることでありました。

一方で、3月27日に小田急電鉄とJR東日本の連名で報道発表された「小田急線の車両を改造し、JR常磐線へ乗り入れる準備が始める」というプレス発表をうけての具体的な協議はしていないことが答弁からわかりました。「小田急線の車両を改造し、JR常磐線へ乗り入れる準備が始める」ということは、松戸市をはじめとした常磐線各駅停車沿線の自治体にとって大きなチャンスであることを松戸市にはもっと認識してもらいたいと強く申し上げます。

私は多くの市民の皆様から「通勤・通学の帰宅時間帯の千代田線下りの『綾瀬止まり』を解消してもらいたい」という声を頂戴しています。千代田線下りの「綾瀬止まり」の車両が1日何本発生しているか調べたところ、平日240本のうち77本が「綾瀬止まり」でした。綾瀬止まり率は約32%で、3本に1本が「綾瀬止まり」になってしまっている現状です。3本に1本が「綾瀬止まり」になってしまう原因のひとつが、小田急線の車両が保安装置搭載未搭載のために常磐線各駅停車に乗り入れすることができないためであります。今年の3月に小田急電鉄とJR東日本の連名でのプレス発表が、まさに小田急線を車両改造して常磐線各駅停車に乗り入れ可能にしていくというものであります。しかしながら、小田急線の車両が常磐線各駅停車に乗り入れ可能になるものの、その車両が松戸市まで来るかは不透明な状況です。

小田急・JRの相互乗り入れ可能化に伴い、着実に綾瀬止まりが解消され、亀有以降の常磐線各駅停車が増発されるように、沿線自治体は要望をしっかりする必要があります。本郷谷市長は、常磐線各駅停車を利用される市民のために、増発にむけて役割をしっかりと果たすべきです。葛飾区及び千葉県内の常磐線各駅停車の沿線自治体と連携して、小田急電鉄及びJR東日本に対して、千代田線下り電車「綾瀬止まり」の解消及び、常磐線各駅停車の増発にむけて具体的な協議を実施するよう、強く要望します。「綾瀬止まり」の解消及び、常磐線各駅停車の増発については松戸市の価値を高めるうえで極めて重要な政策でありますので今後の議会でも必ず進捗をお伺いしていきますのでよろしくお願いします。