朝日新聞(2013年6月10日)から転載(一部)です。
経済成長に原発利用していいはずがありません。

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【経済成長に原発利用、「反対」59% 朝日新聞世論調査】

朝日新聞社が8~9日に実施した全国定例世論調査(電話)によると、日本経済の成長のためだとして原発を積極的に利用する安倍政権の方針について、反対が59%に上り、賛成27%を大きく上回った。

 停止している原発の運転再開の賛否も聞くと、やはり反対は58%で、賛成28%と大きく差がついた。

 安倍首相は5日、成長戦略の第3弾を発表。この中に「原子力発電の活用」や「安全と認められた原発の再稼働」を盛り込んだが、原発に対する有権者の抵抗感はなお根強いようだ。

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経済成長に原発利用することに関連して、衆議院議員の生方幸夫さんが下記の通り(5月29日のブログ)指摘をしています。

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 ① 安倍総理のロシア・中東訪問について
 北方領土返還についてプーチン大統領との間に何か進展はあったのか

 その後中東を訪問し、UAEとトルコで原子力協定を結んだ。首相自らが日本の原子力発電所の輸出を先導しようとしている。また、サウジアラビアやインドとも原子力協定を結ぼうとしており、原発輸出へ前のめりになっているという感が強い。
安倍総理は「日本の原発は世界一安全だ」と発言している。
 福島がああいう状態になって、いまだにとても収束とはいいがたい状況だ。他の原発についても安全基準をいま原子力規制庁が決めている最中だ。日本国民ですら、日本の原発は安全だとは考えていないのに、一体何を根拠に安全だと言っているのだ。

 安全が確保されていない原発を政府が主導して輸出していいのか。未来に禍根を残すのではないか。

 原発を動かせば使用済み核燃料の問題がでてくる。日本でも処理できないものを輸出国で一体どう処理すればいいと考えているのか。

 トルコは日本と同じ地震国だ。地震も起こるし活断層もたくさんある。原発を輸出して事故が起こった場合日本政府はどう責任をとるつもりか。

 インドは核保有国だ。使用済み核燃料を再処理してプルトニウムを生み出せば核拡散の危険性が増す。その問題についてどう考えるのか。

 原発の輸出に奔走する日本はかつてエコノミックアニマルと批判されたがいまやエコノミックビーストだと言われている。こういう批判についてどう考えるか。

 ドイツでは原発をゼロにすることを決定している。安倍総理も将来的に原発を減らすと明言している。それなのに途上国に原発を輸出しようと政府が主導するのはあまりに無責任ではないか。企業がやるのは止めようがないが、政府主導というのは止めるべきだ。