衆議院議員 生方幸夫ブログ(5月15日)より転載です。

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今日は沖縄返還41周年の記念日です。私は民主党の沖縄協議会の副座長を務めておりますので、今日、日帰りで沖縄に行き仲井真知事と会ってきました。
 知事は民主党政権時代に沖縄県に対して一括交付金制度を導入したことや沖縄復興に政権として真剣に取り組んでいたことを評価していました。もちろん、普天間基地の問題については、解決の糸口すら見つかっていない現状については、苦言を呈していました。
 知事と会談した後、普天間基地を展望台から見ました。以前、安全保障委員会の理事として視察したことがありましたが、オスプレイが駐機している普天間基地を見るのは初めてでした。現在は12機ですが、今年の8月からはこれが倍の24機になるということで、事故の危険性も倍になる訳で、本当に何とかしなければいけません。
 民主党政権も自民党政権も普天間を辺野古に移転するという方針です。これには沖縄全体が反対ですから、ことは一歩も進まず、普天間の固定化が静かに進んでしまいます。私は米国にきちんとグアムへ移すように交渉するべきだと思います。
 さて、橋下市長のとんでもない発言が昨日飛び出しました。兵士にとって従軍慰安婦は必要だった。沖縄の司令官にもっと風俗を活用しろと進言したということを、とうとうと述べている姿に、何と愚かなという感を持った人は大勢いたはずです。
 仮に知人がこんなことを言ったら、(そんな友人はいるはずもありませんが)間違いなく、その後のお付き合いはしません。公党の党首が、記者会見で発言し、翌日は公務を休んで、一日中、言い訳やら何やらをつぶやき続けたということですから、もう、政治家としての資質がないことは明らかです。
 安倍さんは日本がアジア諸国に侵略したかどうかは、歴史家が判断することと言っています。軍隊が他国に侵入して占領したという歴史的事実を侵略と言わずしてどんな言葉があるのでしょうか。自民党の高市政調会長は、侵略という言葉を使った村山談話には違和感があると述べています。
 高市さんは「私は戦後世代だから反省することはない」とも言っています。日本が過去に行ったことについて現在の日本の政治家が反省し二度と先達が犯した誤りをしませんというのが、当然で、政治家である以上言ってはいけない言い訳です。
 維新の会では石原会長が橋下発言を支持、松井幹事長も支持を表明し、表立って党内から批判の声が上がっていません。ということは維新の会の議員は橋下さんらと同じ考えを持っているということです。そんな政党は日本に必要ありません。
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