学校におけるトイレの洋式化を推進する動きが広がっています。
朝日新聞の7月28日の記事を転載します。

★朝日新聞7月28日の記事を転載★

【学校トイレ、もうこわくない】

学校のトイレの洋式化が進む。男子は気軽に用を足せるようになったか?

 男子なら誰しも覚えがあるだろう。学校のトイレで大便をするのは勇気がいった。いじめやからかいの対象になるからだ。

 大便=汚いという意識もあるが、背景には「汚い、臭い、暗い」といった学校トイレの問題もある。だれも使いたくないトイレで、用を足す人間は変わり者扱いされてしまうのだ。

 そんな3Kトイレを変えようと国も動き出した。文部科学省は昨年11月、老朽化する学校の中でも特に遅れているトイレの改善を目的に、有識者会議を設け、洋式化など各地の改善例を事例集としてまとめている。洋式化だけを打ち出しているわけではないが、トイレ改善イコール洋式化は今の流れだ。

 実際、自治体でも急速に洋式化を進めている。

 川崎市も2011年度22校、12年度10校と順次整備をしている。今春に校舎が改修された川崎区のさくら小。新築校舎のトイレはすべて洋式だ。清潔な便器、床は汚れにくい乾式。従来の学校トイレでは考えられないような快適なトイレだ。

 同小の伊藤一朗教頭を通じてあるクラスの6年生男子に「うんちはしやすくなりましたか」とたずねたところ、18人のうち17人が「はい」と答えたという。

 「洋式先進地」として知られるのが北海道深川市だ。同市は2年前、市内11の小学校、中学校のトイレをすべて洋式化。教育長として主導した鈴木英利副市長は「PTAなどから家庭と同じ快適なトイレを求める声が多く決断しました。和式を残してほしいという声はありません」と話す。

 中でも同市の納内(おさむない)小の取り組みはユニークだ。男子トイレの小便器をはずし、女子トイレと同じようにすべて個室化。大便をするのを恥ずかしがる男子に配慮した。校舎を新築するにあたり、子供らの意見を取り入れて実現したという。こうなると完全に家庭のトイレと同じだ。

■保護者も「安心」

 女子にとっても、洋式化は朗報だ。衛生陶器大手のTOTOによると、住宅トイレの出荷で洋式の占める割合は10年度で99%。ほとんどの家庭は洋式になっており、和式がまだまだ残る学校とのギャップが顕在化している。

 同市立深川小の吉田政和教頭は「和式では新入生に使用の指導が必要ですが、ここでは他の指導に集中できます」。同小のある先生も「家じゃないと、うんちできないといっていた子も学校でできるようになりました」と語る。

 岩手県花巻市でも11年度から4年かけて小、中学校の洋式化を進めている。市立太田小では今春、校舎2階部分は完全に洋式化した。藤澤都校長は「今年入学した児童の家ではほとんどが洋式。保護者からは学校のトイレが洋式で安心したという声をいただいた」と話す。

 子どもたちのトイレ環境の改善などを行っている日本トイレ研究所の加藤篤代表は「洋式が善、和式が悪とすることはよくないが、家庭でこれほど洋式が普及している以上、和式中心の学校トイレが子どものストレスになっているのは確か。大便を我慢するのは健康にも勉学にも良くない。空間を変えると同時に排泄(はいせつ)に対する意識を変えることも必要」と話している。(斉藤勝寿)

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7月31日朝は八柱駅にて、衆議院議員 生方幸夫事務所と協力して、駅頭をしました。リーフレットを受け取って頂きました皆様、ありがとうございました。通算73日目の街頭活動となります(平成23年9月からカウント)。選挙の有無に係らず駅頭や市内交差点で可能な限り継続しています。