松戸市の電力購入について「PPS事業者を含めた電力の競争入札を実施する」と方針を示しているものの、「PPS事業者の供給電力不足のため入札が出来ない」としていました。しかしながら、5月31日に杉並区が電力競争入札を実施すると発表していることについて、「杉並区が実施したのになぜ松戸市が実施しなかったのか」また「松戸市が本気で電力の競争入札を導入する気があるのか」を、松戸市議会6月定例議会で指摘をしました。(杉並区は電力競争入札により、約1600万円のコスト削減を見込んでいます。)



(関根ジロー発言)
松戸市議会6月定例議会において、

競輪事業以外の公共設備におけるPPS切り替えについて、お答えを頂きました。
答弁のなかで「本庁舎及び本庁舎以外の公共施設についても、PPSを積極的に導入していく」との答弁があり、私と共通の認識であることが確認できました。

しかしながら、東京都杉並区では5月31日に区立小中学校64校を対象に電力供給契約の入札を実施したと、杉並区広報かが公表しています。
先ほどの私の質問に対しての答弁で、
「松戸市の電力競争入札が不調であった理由としてPPS事業者の供給電力不足が解消されていない」とお答えを頂きましたが、なぜ、杉並区は区立小中学校64校でこの5月31日に電力供給契約の入札を実施することができたのでしょうか。この点について、今回は質問をしませんが、杉並区で入札できて松戸市で入札できなかった経緯や理由について、後程説明しにきてください。これは要望です。

また、杉並区の発表によりますと、コスト削減効果について、東京電力と契約した場合と比較して、年間約1600万円ものコスト削減になるとの発表をしています。
市議会において、我々議員が提案する施策に対して、執行部からの答弁はしばしば「限られた財源のなかで、議員提案の施策実現は難しい」との答弁をされることがあります。しかしながら、今回のようなことがあると、果たして市役所執行部は経費削減を徹底して財源を生み出していく不断の努力をしているのかどうか、私はとても心配になってしまします。
今回の杉並区でのPPS導入によるコスト削減は、区立小中学校64校を対象にしていますが、ひるがえって、松戸市における小中学校の数も杉並区と同規模ですので、杉並区と同じように約1600万円のコスト削減が見込めたはずです。この約1600万円があれば、我々議員が提案している施策について、もっと出来ることがあったのではないでしょうか。
このPPSの導入については、9月議会にも進捗を質問します。答弁では、「本庁舎及び本庁舎以外のすべての公共施設についてもコスト削減が図れるものについて、すべてPPSに切り替える」とお答え頂きましたので、今回の杉並区のように、他自治体に遅れをとらないように、出来るだけ早い時期にPPS導入できるよう、引き続き努力を頂くよう強く要望します。