先日、ツイッターで以下のご意見を頂きました。
”松戸の放射能測定値が高い件、どう思われますか?例えば、幼稚園~高校までの土壌の放射線量を測り、必要があれば適切な対応とれませんか。”
このご意見に対して、回答を致します。
結論から言うと、
松戸市の土壌における放射線量は健康に影響を与える状況にはありません。
問題ありませんので、ご安心下さい。
以下は、根拠です。
◆1点目。
まず、今問題とされている、『計画的避難区域』についての基準値は、累積放射線量が事故発生から1年間で20ミリシーベルトに達する恐れのある地域が指定されています。この基準値に達していないことは、松戸市について言えることです。
これについては問題がないということを皆さんも認識されていることと思います。
次に、土壌のことについては、質問されている方が心配されているように、日々土壌の上で生活する中で、心配する事は何もないのかという点があります。
これについて、土壌の放射線量における問題の有無を判断するうで、『水田等の作付に関する暫定基準値』が国から示されていて、これが1つの判断材料となります。
土壌の放射線量については、千葉県が調査し、公表をしています。
http://www.pref.chiba.lg.jp/annou/h23touhoku/suidendojo.html
この調査結果から言えることは、「千葉県内の土壌で作付制限の行われる状態には無い」という結論です。
この調査結果は、水田の作付についての基準でありますが、私たちがこの土壌の上で生活しても問題が無いのではないかと考えられます。
◆2点目。
文部科学省では、福島県等の学校の校庭における土壌検査を実施しています。
(文部科学省:http://www.mext.go.jp/a_menu/saigaijohou/syousai/1304929.htm )
この資料を見ると、福島第一原発に近い学校の土壌データは部分的に相当高い(土壌の暫定基準値)数値になっていることが分かります。
一方で、原発から離れた場所の数値は上記に比較をして低いものになっています。
松戸市はさらに現地から200km以上の距離にあり、さらに低い数値になることが推測されます。
◆調査の実施について。
土壌の放射線量の測定について、松戸市では実施をしていません。
その理由は、上記のようなデータから分かるように、松戸市の土壌に高い危険性があると推測できない状況であるので、測定しないというのが1つの理由です。また、調査するにしても、松戸市では市役所で計測するということではなく、研究機関等が計測することが適切と考えており、仮に委託して測定する際には、1か所に付き何十万という費用が発生します。現段階では、コストをかけて土壌を測定する段階ではないという事です。
※これらの内容は松戸市の防災課とも共通の認識のものです。
以上のように、松戸市における土壌の放射線量は健康に影響を与える状況にはありません。
しかしながら、市民のなかには、本件について心配されている方もいらっしゃいます。
引き続き松戸市防災課には、放射線量の推移について敏感な対応をするように求めています。
最後に、蛇足になりますが、そもそもこのような心配をしなければならない事自体に怒りがこみあげてきますが、やはりそれでも、冷静な対応をする必要がありますね。
松戸市議会議員
関根ジロー