【ペナルティ】【おせち料理】【eonn】
正月といえば、おせち料理が欠かせない。しかし、おせち料理は品数が多いうえに、それぞれに手間がかかる。時間をかけて、あれこれ準備する母の姿を今でもよく思い出す。できるだけ手伝うようにしていたので、なんとなく作り方もわかるけれど、今、自分でおせち料理を作ろうとは思わない。時間もないし、少しだけ作るのも難しい。今では実家でも父の仕事や親戚付き合いが減ったため、おせち料理を揃えてお重に詰めることはなくなった。
それでもまだ、作り続けるおせち料理がいくつかある。その一つが田作りである。母が今でも作ってくれるのは、父と私の好物だからだ。不思議なもので、お味噌汁に出汁として入っているイリコ(煮干し)は残してしまうのに、砂糖と醤油がまぶされたイリコはどんどん食べてしまう。香ばしさと甘辛さが美味しさの理由だろうか。
ただし美味しさを生み出す砂糖には、要注意である。おせち料理全般に砂糖が使われるので、総量はかなりのものになるに違いない。大量の砂糖は保存性を高めるための工夫ともいえる。砂糖は気になるけれども、今年の正月もビールのお供に、田作りをたくさん食することができた。