『義経千本桜-渡海屋・大物浦-』閉幕 | 歌舞伎ライター 関亜弓「そば屋のカレー日記」

歌舞伎ライター 関亜弓「そば屋のカレー日記」

俳優、ダンサー、歌舞伎ライター関亜弓による大衆向日記です。

木ノ下歌舞伎『義経千本桜』無事に閉幕しました。

本当に濃かったです。

再演することが決まり、キャスティングが決まり、完コピが始まり、
クリエーションが始まり、その節目ふしめのカド、カドが
地にめりこんでいるような感じでした。

メンバーとしての感慨深さはいろんな場所で発してきましたが、
個人としての気持ちは中々吐露していませんでしたが、
一言でいうと




こんなに尊いことがあるものだろうか




です。

今回の再演演目は、初演の2012年時はメンバーでもなくて、
何も武器を持っていない俳優として関わっていて、
今よりさらにこどもじみていて、現場ではボールの取り方も投げ方もシュートフォームも
わかんなくて、ひたすら走っていた、中学時代とそんなに変わっていない状況でした。

そんなむちゃくちゃな自分が、ただただ、気持ちだけは強くもって
演じた、絶対に忘れられない演目、役が、再び立ち上がるところに居合わせられるという喜び。


いまは現在であり、当時から考えると想像しえない未来にきているんだな、と感じる日々でした。







えーと、しょっぱなからこんなに揺さぶられまくりですが
木ノ下”大”歌舞伎は始まったばかりです!

ちなみに本番中から『勧進帳』も並行して始まっており、ただいま絶賛稽古中です。




やっぱり、私のまずしい想像力ではたりない未来にきています













ブログって不思議なもので、2012年、役と向き合いまくっていたこともしっかり残っていて
懐かしいやらてれくさいやらです。
そのときの自分をのぞき見できるみたいで
ちょっと面白かったなぁ。

今を過去と思える未来のためにとりあえずたまに書いていこうと思います。