ただいまというべきか、おかえりなさいというべきか。
三年間の遠距離を経ての再会のような気持ち。
”歌舞伎座の”定式幕を三年ぶりに拝みました。
変わらない安定感。安心感。
ちなみに写真ではわかりづらいのですが、座席の背もたれが
以前より傾斜していて足元がゆったりになっています。
祝幕もどこか落ち着きがあって風情がありました。
左上から、
歌舞伎座新開場から新しく加わった秘密兵器
字幕ガイド
使ってみた感想は踊りよりも芝居向き。
タイミングがつかめれば能動的に舞台に参加できる気がした。
4月中は開場記念特別料金として、レンタル料500円なので是非お試しあれ。
そしておなじみ
イヤホンガイド
アナログからデジタルに進化したことでクリアな音質になっています。
筋書は、いつもよりぶ厚い。(ちょっと南座チックな表紙)
あとは前回も申した通り外観も、劇場内も
「近代化しちまった!」「昔の歌舞伎座はね~」
なんて懐しむ要素はなかった。
お化粧室も広くてきれいで(出口を迷って手を洗えずに帰りそうになったが)
エスカレーターやエレベーターもできたことは何よりお年寄りのお客様に優しいし、
入口もロビーもそのままの雰囲気。
一つ悲しかったのは「思い出の俳優」の写真群に中村屋と成田屋の写真が
飾られていたこと。
最後に。
変わらぬ歌舞伎座のなかで
個人的に
「最リニューアル賞」を上げるとするならば・・・・
バタバタバタバタバタバタ
(↑ドラムロール代わりの附け)
ゴーン
(↑シンバル代わりの本釣の音)
歌舞伎最中!
いやほんと、これ画期的なリニューアルですよ。
何かというと、幕間に必ず食べていたアイス最中なんですが。
「歌舞伎座特製」といいつつ、パッケージも
最中にも歌舞伎らしさがあまりなかったのです。
リニューアル後は見てください。
香ばしい最中に筋熊と思わしき隈取が、まさに
筋肉が浮き出ているかのように盛り上がっております。
というわけで
最優秀リニューアル賞は、数多くの要素の中
最も中身がクオリティ高い
歌舞伎座特製 「アイス最中」でした。
※これが言いたいがための選考ではありませんのであしからず。