嘘の多い生涯を送ってきました。 | 歌舞伎ライター 関亜弓「そば屋のカレー日記」

歌舞伎ライター 関亜弓「そば屋のカレー日記」

俳優、ダンサー、歌舞伎ライター関亜弓による大衆向日記です。

小さい頃は

リカちゃん人形で遊ぶほうが好きなのに
ドッチボールが好きなふりをしていました。

小学生の頃は

バレリーナになりたかったのに
医者になりたいと作文に書きました。


中学生の頃は

朝礼の列にならびたくなかっただけなのに
学校を良くしたいと偽って、生徒会役員をやっていました。


高校生の頃は


芝居がしたいのに
進学をして日本文化を学びたいと担任に言いました。

大学生の頃は

芝居がしたいのに
広告の力で世の中を変えたいと面接で言いました。


嘘は、必ずばれると気付きました。


そして今、真っ裸になって、
ここに居れる自分に気付きました。

28年かかりました。



自分のラベルを、ただ貼りっぱなしなだけでなく、
今は、
棚に並べられるようになり、
時にはかごに入れられるようになりました。



貴方は何者ですか?と聞かれて

今はためらいなく
答えられるようになりました。

幸せ者です。
間違いなく、今までで最高の誕生日でした。

28になるハニワ(8.28)の日に、沢山のメッセージをいただき、
大好きな家族や、大切な人、人達に存在を認めてもらい
涙が出てきました。

また、舞台を共にする仲間に誕生日を祝ってもらえたことも、
あぁ嬉しいなと思いました。



もちろん、これからも迷うことはいっぱいあると思います。
悩むし、武装しなければいけないこともあるかもしれません。

でも、私には味方が出来ました。
私がどんなにやさぐれても、へなちょこになっても、腐っても、
多分、自分でそれを気付くまで辛抱強く待ってくれると思います。

だから大丈夫です。

自分らしくなんて言葉、使い古されているかもしれないし、
この年でそんな甘っちょろいと思われるかもしれませんが、
私は何に脅えることもなく前進できる気がします。

この先の岐路で、必ずこのハニワの日を思い出します。

今は、ただ感謝。

そして明日からは、自分を削って返していきたいです。

誕生日はその一年の通信簿。

数字では表せない評価が下っています。

ありがとうございます。
これからも精進します。

また来年も笑顔で通信簿を受け取れますよう。














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お嬢吉三を務めたときに、ぴんとこなの漫画家嶋木あこ先生にいただいた一級品!この日に飲もうと決めておりました!

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いくつになっても、娘の誕生日会をしてくれる我が家族。大好き!日本橋の和食屋さんからのフレンチカフェで。

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誕生日は特別なのだ!


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稽古場でのサプライズ!
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一日違いのもっさんとケーキ交換する形に(笑)

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みんな笑顔!芸劇の「東京福袋」頑張りましょ!







あ、ちなみに冒頭は芥川の真似っこしただけで
フィクションです。









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