トゥ・シューズとトムヤンクン | 歌舞伎ライター 関亜弓「そば屋のカレー日記」

歌舞伎ライター 関亜弓「そば屋のカレー日記」

俳優、ダンサー、歌舞伎ライター関亜弓による大衆向日記です。

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首藤康之さんのドキュメンタリー映画 「今日と明日の間で」を観に行った。

ドキュメンタリー作品を観に映画館というのは、
よっぽどの理由がないと行かないと思う。



でも、その「よっぽど」の理由があったから行った。


理由というのは「 首藤康之」というダンサーが美しいから。

東京バレエ団時代、ステージで
中世的な魅力を放っていたときも、

ちょうど二年ほど前に、マシューボーンの白鳥の湖が
再来日する際の取材でお見かけしたときも、

「空白に落ちた男」で正確な中の開放的な一面を
見せつけられたときも、

とにかく美しいと思った。

スクリーンで観てよかった。

そして、彼が類まれなダンサーだということが
はっきりわかった。

具体的な理由を一つ挙げると

オープニングのダンス、フィナーレのダンスが、
まったく同じ振付を踊っていたのに、
質の違う感動を与えられたから。

パフォーマーを追ったドキュメンタリー作品の構成が、
素顔や練習風景を映し続けて、
その結果として「作品」で終わることはよくある。
それが感動的なのは「当たり前」といったら失礼だけれど、
あーこんな苦労をして、ここにたどり着くのね~と
素直に感情移入をしてしまうのは人間の性。

でも、何も裏側に迫らなくても、
過程を知らなくても、
(もちろん予備知識はあるものの)
今、そこに投影された肉体が素晴らしいと思えた。


だから空っぽの状態で見た踊りも、
彼の生きざまを知った後で観た踊りも、
どちらも魅力的だった。

説明不要で感動を与えられる。

だからダンサーが天職なのだなと思った。


そして上記のソロダンスは振付が中村恩恵さん、
楽曲はなんと椎名林檎さん。

とんでもない才能の融合に興奮な作品だった。





ちなみに渋谷のアップリンクでは==============================================
バレエシューズ割引あり!
バレエシューズ(トゥシューズ)を劇場窓口でご提示いただくと
一般¥1,500のところ¥1,000でご覧いただけます。

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というので持っていきました。
でも、きったない使い古しのシューズを持って行ってしまい
チケット売り場で


「あのーこれ・・・

(心の声:だめですかねーこんなぼろぼろではー
もっとバレエの世界に相応しいサテンでつるっつるな
トゥシューズとか持ってきますよねー普通)」

と、つま先の方だけ袋から出して
提示したのですが

「はいー」

と快く500円引いてくださいました。

ほっ。

次行くときは、せめて穴のあいていないやつを
持参します。


トゥ・シューズといえば、、

先日Y女史の海外旅行お土産をいただきました。
小物入れサイズなのです。右足は指輪入れになっております。かわゆす!

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ヨーロピアンな雰囲気が醸されていますが

Y女史がいってきたのは、ムエタイが国技の国です。