羅針盤 | 歌舞伎ライター 関亜弓「そば屋のカレー日記」

歌舞伎ライター 関亜弓「そば屋のカレー日記」

俳優、ダンサー、歌舞伎ライター関亜弓による大衆向日記です。

日々、稽古に励んでいます。

義太夫でなく、ト書きのある
台本が新鮮です(笑)


そうそう、今回
角角ストロガノフさんに
よんでいただいた経緯なんですが。

主宰の角田ルミさんは、
まだ私が高校生だったときに
実は役者としてご一緒していたんです。

それからルミさんは
劇団を立ち上げ活躍されており、

お客様としてだけでなく
主宰として、
木ノ下歌舞伎を観にいらしてくれたようで(しかもキャンセル待ちしてくださってまで!)


あのお辰徳兵衛を観て
今回オファーしてくれたそうです。

本当にうれしくもあり、
身が引き締まる思いでもあります。



ルミさんは昔と変わらず、
誰からでも好かれる笑顔と、
ふわふわした雰囲気をまといながらも、
絶対に譲らないものを持っている方です。
方向が定まっているから、
安心してついていけます。



それと共に、この「昆虫美学」という
作品に挑むには、ある種の
覚悟が必要だと
お受けする前に思いました。

実際、台本があがってくる度に
そのことを思い知らされます。


絶対に共感できない人物と、
もしかしたら、
この人と同じかもしれない、
ひょっとすると自分は、、

と考えさせられる人物が
いるかもしれません。

私の役もこれからもっと
発見がありそうです。

というわけで、
役と向き合っているうちに
彷徨うこともある
かもしれませんが、

まずは

「今日は迷わなかった?」


と、ジジぶぅさんに
いわれないよう、

稽古場までの道のりを
物理的に迷わないよう頑張ります。