イメトレは暴れん坊将軍 | 歌舞伎ライター 関亜弓「そば屋のカレー日記」

歌舞伎ライター 関亜弓「そば屋のカレー日記」

俳優、ダンサー、歌舞伎ライター関亜弓による大衆向日記です。

初めての体験でした。

名前はチャーリーというなかなかのイケメン。
確か齢80歳だったかと。申し分ないです。その優しい目には
誰もがひれ伏すことでしょう。すぐ寝てしまうところが玉にきず。
でもいいんです、私を夢の世界へいざなってくれるのですから。

何の話かというと、念願の乗馬に行ってきたという報告です。
「脱・日常、入・ロマン」というテーマを掲げ、行って参りました。

まずはヘルメットとブーツと、仮面ライダーみたいな防弾チョッキ
(正式名称わかりません)を装着し、馬小屋でパートナーとの初対面。
チャーリーはそのお年のせいもあって、かなり穏やか。癒し効果抜群です。

一通り説明を受けたあと、早速もう乗っちゃいましょうとな。
荻原健司似のトレーナーさんのユニークで丁寧な指導と、バレエ仕込みの姿勢法と
股関節の柔軟性もあって、何の迷いもなく、さらりと乗ることができました!

本来ならば、手綱を緩めてかかとを馬の銅にぎゅーっとすると進むはずなのですが、
チャーリーはおじいちゃんだからか、私のサインをなかなか感じ取ってくれません。
(私が乗ってるにも関わらず、即、寝てるし)

荻原健司似のお兄さんが
「そういうときはキックしていいんだよ」と。

私は「そんなチャーリーを蹴るなんて…」と0.5秒ほど思いましたが、

心を鬼にして思いきりキック。チャーリー起きる、動く。
チャーリー眠くなる、止まる。→キック

を繰り返しました。段々キックも効かなくなってきていて、
私のキックも「ウルトラキック」「スーパーウルトラキック」
と三段階くらいのギアチェンジが出来るまでに。
荻原兄似も「関さんは蹴りがうまいね」という微妙なほめ方をしてくださいました。

あっという間の30分で、チャーリーにさよならをいうのが辛かったです。
来月またくるからね。私はそういって馬場をあとにしました。

彼はやっぱり寝ていました。

DSCN4527_convert_20091005015743.jpg
起きている頃のダーリンと