歌舞伎鑑賞教室withバニラさんその1 | 歌舞伎ライター 関亜弓「そば屋のカレー日記」

歌舞伎ライター 関亜弓「そば屋のカレー日記」

俳優、ダンサー、歌舞伎ライター関亜弓による大衆向日記です。

6月が終わってしまいました。
で、歌舞伎鑑賞教室の事を書きますがね、6月のです。
7月もあるのでこれから行く方はこちらをご参照ください。


ということで鑑賞教室とは、、
国立劇場が主催するはじめて歌舞伎を見る人のために、
わかりやすい解説を一幕やった後に本編を上演するという企画。

今回は8月の舞台で共演させていただく
山崎バニラさんとご一緒してきました!

着物で行きましょうとお約束していたにも関わらず、
私のスケジュールミスで実家から着物を持ってこれず
洋服で、、次回は必ず着物で行きます(泣)

と、そんな感じでいざ国立劇場ばびゅーん。

今月の歌舞伎鑑賞教室は中村壱太郎さんがナビゲーターなのです。
そうです。今月のぴんとこナビに登場してくれた
噂の慶応ボーイでございますよ。

特に奇をてらったこともせず、お客さん(高校生二人)を壇上に
あげて対話をしながら舞台を説明してくれるという
シンプルながら丁寧な解説。
実際に演じているオンのときと、
演じていないオフの顔を両方みせることで、
「歌舞伎の人もおれらと一緒じゃーん」みたいな
感覚になったのかもしれません。
(終演後、偶然中村隼人君にお会いしたときは
舞台上のオフの顔から更にオフの顔でした笑)

高校生の素直な反応も面白かったです。
イケメン隼人君が出てくると女子がざわっとなったり、
その隼人君が「17歳です」というとどよめき、
巳之助さんの隈どりに本気で恐れおののき、
イラストの義経が出てきて「かわいい~」と声をそろえる。
舞台にあがった若者も壱太郎さんの無茶ぶりに対して
「ガチで??」と答える。
そんなノリでいいと思うんです。

その後の四の切も面白かった。
前提がわかってるから、学生さんも集中しやすかったのでは。

それにしても壱太郎さんは天性の女形だなと改めて思ふ。
声も通るし、輪郭もいいし、品がいいし。

インタビューでも思ったのは頭がよくて、
固い意志を持っている役者さんだということ。
お話を伺っているとき、あのまっすぐな目に
私は溶けてしまいそうでしたよ。
そんな刺激的(当社比)なインタビューを読むには
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相変わらず長い文章になってしまいました。
その②へ続きます!