フリッパーズ・ギターとか | 歌舞伎ライター 関亜弓「そば屋のカレー日記」

歌舞伎ライター 関亜弓「そば屋のカレー日記」

俳優、ダンサー、歌舞伎ライター関亜弓による大衆向日記です。

渋谷系の音楽は口ずさめても、リアル渋谷を
我が物顔で闊歩できるようになるには三回くらい転生しないと
多分無理だと思います。

そんな来世での希望を持った街・渋谷に二日連続で行きました。
目的地はBunkamura。
一日目は「ドリームガールズ」
二日目は「オブセッション」
観劇のためです。

「ドリームガールズ」は映画で見たのですが、外資系航空会社の
機内であったためと、帰りの便で瀕死だったため余り記憶がありません。
しかも日本語字幕がなくて、なぜか中国語字幕を選んでしまい、
無国籍映画をみてるような感覚に。結局「最後、人が増えてる」という
事実しかわかりませんでした。

そんな中途半端な予備知識を持ったまま
観に行ったのですが、今度は日本語字幕だったので
安心してみれました。(当たり前ですが)

肝心の中身は、とにかくキャストが素晴らしい。
以前、同じような企画のミュージカルをみたのですが、
はっきり言って二軍の方?とがっかりしたことがありました。
でも今回は、NYのオリジナルメンバーそのまま日本上陸ということで
オールキャスト、抜群の歌唱力で終始テンションあがりっぱなしでした。
特にエフィー役の方は、天性の声の持ち主で、最初のセリフを発した瞬間から
あ、この人の舞台だ、と確信しました。

あと驚かされるのは巨大なLEDパネルを使った巧みな演出。
映像を映したり、バックステージになったりと効果的に使われていました。

これだけの観客を動員・満足させられるエンターテイメント作品に拍手。

終演後、今回招待してくれT子と一日早く「オブセッション」を観劇された
先生と3人で日本酒と近況報告の会。
いつものごとく弾丸トークしていると
「あれ、勅使河原氏だ」と先生が仰り、視線の先には
まさに私が明日客席から拝むであろう方がいらっしゃいました。
先生がご挨拶をしている間、なぜか私も緊張。

翌日、ステージ上の勅使河原氏の動きは
人間が生まれながらに持つ、習慣や反応と一線を画していました。

今回は男女というはっきりした括りが見えて、
静かな興奮が舞台上に見え隠れ。

紅潮&高揚気味で、知らずのうちに家まで歩いて帰ってしまった。


もう怖くないぜ、SHIBUYA