二次元デビュー | 歌舞伎ライター 関亜弓「そば屋のカレー日記」

歌舞伎ライター 関亜弓「そば屋のカレー日記」

俳優、ダンサー、歌舞伎ライター関亜弓による大衆向日記です。

させていただきました
pintokona3.jpg


わーい!

嶋木先生ありがとうございます!
我が人生に悔いなしの心境です。


今月26日に発売のぴんとこな3巻のおまけページに
登場させていただきました。わーい!

これはチーズで連載中の歌舞伎コラムページ「ぴんとこナビ」の
『嶋木先生の歌舞伎体験』のひとコマなのです。

ちょうど三人吉三のお稽古期間だったこともあり、
新蔵さんにお稽古をつけていただいたときで、(参照となる日記
なんだか懐かしく思いだされます。

そしてなんの巡り合わせか、今月の新春浅草歌舞伎も
「三人吉三」だったのでした!しかも通し!(といっても割下水伝吉内の場などは省略されてて、
澤村國矢さんが登場。はしょったところを細かに説明してくださった。國矢さんイケメン。)

亀治郎さんのお坊、愛之助さんの和尚、七之助さんのお嬢。

三人ともに華やかで湧き立つ美しさ。

今回は花道の七三真横の席だったので、役者の声屋雰囲気よりも「身体」が
強く印象に残っている。

七三で決まる、手の届く位置にあった亀治郎さんの足はまるでバレリーナだった。

女性かと見紛うような細さ。なのに力強く、しなやかな筋肉。
普段は女形で着物で覆い隠された亀治郎さんの体型は、どちらかというと剛健でどっしりとした
イメージだったのに、まったく裏切られた。

愛之助さんにも裏切られた。
兄貴分の「和尚」よりもボンボン「お坊」のイメージだったのだが、一転。
ドスのきいた声だけでなく、三人が揃うところでの背中の大きさで
皆をまとめる和尚の安心感がそこにあった。

そして七之助さんのお嬢。

もう、個人的な思い入れなしには見れなくなってしまったこの役。

なんというか、友達をみている気持ち(ご無礼承知で)

同じ衣裳、同じ台詞、同じかんざし。
改めてお嬢吉三を演じられたことは一生に一度どころか、
三生に一度あるかないかの稀有な体験だったことだと実感。

引き込まれたのはそれだけでなく、七之助さんの凛とした美しさがあったから。
男と女の演じ分けも、技巧に走らずに、役の性根を捉えたお嬢は
私の心を捕えて離さなかった。

帰宅して、自分の三人吉三のDVDを見る自分は
なんてチャレンジャーなんだ!と思った。

shinisekikiku.jpg

さて、本物(っていうか偽物)はどれでしょう。
注:3Dメガネをかけてお楽しみください