妹と甥っ子が家にきて2ヶ月が経過した。
甥っ子を引き取ることを話してから、その後その話をすることは、
なかった。
ある休みの日、妹から話があると言われた。
「子供のことだけど・・・」
「あぁ」
「やっぱり、自分で育てていきたい」
「・・・」
「今まで色々とみんなに迷惑をかけてきたけど、この子だけは、
自分で育てたい」
「どうやって、お前に育てていける?」
「お前が一人苦労するのは、全然かまわないけど、それに
甥っ子を巻き込ませるわけにはいかない」
「お兄ちゃんに引き取るって言われたから、ずっと考えてた」
「今までのこと、これからのこと・・・」
「・・・」
「まずは、仕事を探してからだけど、子供と一緒にやっていきたい」
妹は、泣きながらそう話した。
自分は、これまで妹がこれほど真剣に話をしたのを見たことない。
これまで、すべてのことに言い訳を作って、逃げてきた妹。
今まで、すべての面でコンプレックスを抱いていた兄に対して、
子供のことまで負けたくない・・・
自分もチーのことや自分の家族のことを考えると、妹が甥っ子を
しっかりと育ててくれるのであれば、それが一番良かった。
それができないと思っていた妹だったので、甥っ子を引き取る覚悟を
したのだが、このときの妹の真剣な姿を見て、今回は妹を信じて
みようと思った。
しかし、仕事もない状態で甥っ子を連れて行かせるわけにはいかない
ので、まずは仕事を探して、それから甥っ子を迎えにくるよう話をした。
妹もそれに納得して、その1週間後、地元に帰っていった。
自分は、地元の友達に連絡を取り、小学校の図書館の書士の枠が
空いているとのことだったので、面接の手配をした。
その後、妹は書士に決まり、1ヶ月後、迎えにきた。
こうして、甥っ子は妹と地元に帰っていった。
今では、甥っ子も4歳になり、元気に育っている。
これからも妹と甥っ子のことは、見守っていきたいと思う。