10年前に終わった不倫相手の妻から

300万円の慰謝料を請求されています。

こちら

 

慰謝料300万円の振り込み期限まで

あと4日。

 

 

闘うと決めた。

慰謝料は、払わない。

 

でも、弁護士さんの名前で来た

内容証明。

無視しているわけにもいかない。

 

 

時間がない。

 

 

不倫慰謝料弁護士相談

 

都心のオフィスビルに入っている

大手の法律事務所。

 

だいたい、初回の30分は

無料で受けてくれる。

 

私の気持ちは決まっている。

 

回答書(案)

 

○○法律事務所

東出×子様代理人

弁護士 △△△△先生

 

東京都●△区▲□町○○

関ララ

 

2020年●月×日付で貴職より拝受した通知書に対し、以下のとおり回答いたします。

 

私は2010年★月に東出氏より初めて、既婚者である旨知らされて以来、東出氏とは一切連絡をとっておりません。

従って「東出氏が既婚者であると知りながら不貞行為を行っている」という事実は認められません。

 

上記により、2010年★月には、通知人東出×子は配偶者の不貞行為の事実とその相手を知ったと考えるのが妥当です。

よって、本件には民法第724条による3年の消滅時効が適用されるため、私への慰謝料請求が法的根拠に基づくものでないことは明らかです。

 

貴職は、事実として存在していない不貞行為や、実際には発生していない権利侵害があたかも存在するかのように摘示しており、このような不当な請求に応じる義務はないと申し上げざるを得ません。

以上、回答といたします。  

 

 

通常、無料相談に回答書の準備は

不要だ。

それは、依頼をすれば弁護士さんが

全て作成してくれるものだから。

 

けれど、私は、

自分に慰謝料を払う義務がないと

いうことが、法的に正しいということを

自分自身の手でも、証明していきたいのだ。

 

 

受付の女性に案内され、

待っていると、

面談を担当してくれることになった

弁護士の先生が現れた。

 

 

 

高そうなスーツがよく似合っている。

いかにも頭の切れそうな先生だ。

 

最初に、相手から来た通知書と、

私が準備中の回答書の案を見てもらう。

 

「これは送らないほうがいいね!」

 

鼻で笑うように言って、

ヒラヒラっと、書類が返却された。

 

 

「不倫慰謝料の相場は知ってる?」

 

私も、その程度のことは、

とっくにネットで調べていた。

 

相手が離婚してしまっていたら、

100~300万円くらい。

離婚や別居をしていない場合は、

50~100万円くらい。

 

東出×子は・・・

多分

東出さんと別居はしていない。

 

10年も経っているから、

金額は抑えられるだろうか?

 

「50万くらいですか。」

 

「そんなに安くはない。

今は150万くらいだろう。」

 

「そんなお金…、

払いたくありません。

私は、訴訟でも構わないのです。」

 

 

「過失は問われるでしょうね。

相手の年齢や職業から、

既婚者だと思わなかったの?」

 

過失。

 

先生は、

彼が既婚者と見抜けなかった

私に落ち度があると・・・?

 

 

 

「そうですね…雰囲気的に、

ずっと独身ではないかなと

思ったけれど、

バツイチと思っていました。

今多いでしょう。」

 

「聞いて確認しなかったの?」

 

「最初は飲み友達だったんです。

向こうが一切言わないってことは、

触れてほしくないんだなと

思うじゃないですか。

そこをおもむろに、

奥さんいないのですか?

なんて野暮な話でしょう。」

 

「でも長く付き合って、

気が付かないのはおかしい。

相手の家に行ってみたいと

おもわなかったの?」

 

東出さんの家の

だいたいの場所は聞いていた。

私の家とは反対方向である。

 

「六本木や西麻布で飲んでいて、

いつも家まで送って貰ってましたので。

わざわざ彼の家に行く

理由がありません」

 

「でも本当に独身かなって。

こっそり確認しにいくとか」

 

「そんなストーカー

みたいなこと!!

皆してるんですか!?」

 

 

 

 

弁護士の先生の

言い分はこうだ。

 

裁判になっても、結局、

裁判官から和解をすすめられる。

判決までいくことはほとんどない。

判決までいけば、慰謝料は

ずっと安くなるだろう。

 

でも訴訟にはそれ以上に、

もっとお金と時間がかかる。

自分なら、最初から和解で、

減額交渉をする。

 

同じ方向を向いて、

ゴールをめざしていけるなら、

弁護をお引き受けしますよ。

 

と、先生は仰られた。

 

 

減額交渉!?

 

 

減額交渉というのは、

慰謝料を払う前提の話だ。

 

奥さんのことなんて、

私は聞いていなかったのに、

そこに過失があったと認めろと!?

 

10年も前の、

払う義務もない慰謝料を

ふっかけられたのに、

自分から払うといって、

減額を嘆願しろと!?

 

 

冤罪はこうして作られるのだ

・・・!!

 

 

やってもいないことをやったといえ、

そうしたら、罪を軽くしてやる、と…。

 

 

でも、この先生は、

とても重要なことを教えてくれた。

 

弁護士選びに大事なことは、

同じ方向を向いて、

同じゴールをめざして

歩み寄っていかなくては

いけないということ。

 

そして、

私が説得しなければならないのは、

自分の味方をしてくれる

自分の弁護士さんではなく、

相手の弁護士や裁判官

であるということ。

 

 

「なぜ結婚してる可能性を

考えなかったのか?」

 

「家にいってみようと

思わなかったのか?」

 

 

こういう質問に対してすぐに、

説得力ある回答ができないと、

私に過失はなかったと、

相手弁護士や裁判官を

納得させることはできない。

 

今の私のような依頼人では、

訴訟に勝てない。

負ける訴訟をするなら、

最初から示談に

もっていったほうがよいと…

 

この先生がそう考えたとしても、

当たり前のことだ。

 

 

無料相談に感謝。

 

 

 


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