市政レポート12月号「vol:67」発行:自民党横浜市会議員団  
編集:関勝則  磯子区中原2-1-20 ビラ中原102号 ℡045‐770-5602

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             津波警報システム
                      沿岸部に設置


      第4回市会定例会に、横浜市から震災対策費10億7600万円(9事業)
     を含む補正予算案が提出され、審査の結果、12月16日の定例会最終日の
     本会議で可決成立しました。沿岸部に位置する磯子区にとって、特に関心の
     高い津波対策の他、補正予算で整備される主な事業についてご報告いたします。




●津波警報システム整備事業(8700万円)
 津波からの避難を呼び掛けることを目的とした津波警報伝達システムを沿岸部6区
(磯子区・金沢区・中区・ 西区・神奈川区・鶴見区)の市民が多く集う場所などに、
23年度10カ所、24年度に90カ所設置。
  *23年度分の磯子区については、掘割川・八幡橋付近を予定。
●自家用給油取扱所整備事業(2500万円)
 大規模災害時に消防車・救急車・区役所緊急車両など緊急車両の燃料供給体制確立へ、
市内5か所に自家用給油 取扱所を設置し、各施設5万リットル備蓄へ調査・設計
(消防訓練センター、横浜へリポート、入船消防出張所、 西消防署、青葉消防署の5施設)。
*これにより緊急車両が、1週間活動できる燃料が確保できます。
●地震計整備事業(1億8200万円)
 地震が発生した際に、より迅速かつ的確に震度情報を公表するため市内42ヵ所に、
より精度の高い震度計を 更新整備。(各区の土木事務所とその他2~3ヵ所)




防災から「減災」の取り組みへ


,私が震災後の4月に仙台市を視察した折、当局からお聞きした防災対策のうち特に注目して、横浜に戻り副委員長を務める市民・文化観光・消防委員会で、その整備を強く要望した「津波警報伝達システム」が、横浜市でも設置されることが決まりました。先に設置が決まった、海抜表示板についても具体的な整備計画が発表され、来年の1月末までに7,000枚を消防局で設置することとし、その後、自治会・町内会から要望があれば、箇所を増やしていくこととしています。こうした迅速な対応は、市民の安心・安全に直結します。私が被災地を訪れ学んだことは、「自然災害は起こるもので、避けて通れない」ということです。常々申し上げているように、「防災とともに、減災に目を向けた施策」を、進めることが重要と考えます。今後も、市民の声にしっかりと耳を傾け「総合的な防災対策」に、全力を尽くしてまいります。



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夢薬師」と名付けた薬師如来と磯子七福神が迎えてくれる
端正で趣きのあるお寺「金剛院」 (岡村5‐3‐19)

,-金剛院岡村公園に程近い岡村5丁目、上大岡方面から笹堀に向かうバスで「仲久保バス停」にて下車。小高い丘の中腹にある寺院が、真言密教の教えを伝える高野山真言宗の寺院「金剛院」です。
古文書類が少ないようで、江戸時代の徳川綱吉の頃、1695(元禄9)年、長誉上人(ちょうほしょうにん)よって再興したと伝えられており、開山についてはそれよりも60年以上前の、1633(寛永10)年以上前という説もあります。参道に入ると門前には、昭和13年に造立された「養豚供養塔」がありました。この辺りは当時養豚が盛んだったようです。すぐ脇に並んだ石地蔵が迎えてくれます。門を入ると、正面に2003(平成15)年に完成した新しい本堂。伝統と先進性を融合したような端正な外観は見ごたえがあります。本尊は薬師如来の木像坐像で、1989(平成元)年に開眼となった薬師如来の三尊立像が「夢薬師」と名付けられ祀られています。本堂正面の山号を示す扁額には、「夢薬師」と書かれておりもともとの山号「医王山」ではなく、「夢薬師金剛院」と称されているようです。本堂の天井には、日本画家、大山鎮(しずめ)画伯による、花の絵が描かれ、美しい雰囲気に包まれています。本堂に向かって右側には弘法大師の1050年御遠忌塔など弘法大師に因んだ碑があります。その先には小さなお堂があり地蔵尊の石像が並んでいます。また、磯子七福神の大黒様が祀られており、護摩堂の前では、米俵に乗って打手の小槌を振り上げ大きな袋を肩にかけた笑顔の大黒様が迎えてくれました。堂内には1918(大正7)年、磯子七福神が始まった際に安置されたという福徳大黒天像が祀られています。大黒様は武人の神、また食物の神といわれ、日本にわたり大国主命(おおくにぬしのみこと)と合体し、福の神の代表として信仰されています。毎年11月3日の文化の日には、「大黒天祭」が開催され、五穀豊穰を願って餅投げや抽選会が行われ、近隣はもとより、遠方からも多くの人が集まります。「夢薬師」というネーミングに惹かれて訪ねたら、夢を叶えてもらえそうな清々しい雰囲気が漂う素敵なお寺でした。、



$,津波・避難対策の
充実強化へ

,3月11日の東日本大震災によって発生した大津波が被災地に壊滅的な被害をもたらしたことを受けて、横浜市では8月に「津波からの避難に関するガイドライン」をいち早く作成し、市民に発表しました。そのガイドライン作成にあたって参考としたのが、これまで横浜に襲来した最大津波を発生させたと考えられる1703年の元禄地震です。その震度は6~7だったとされ、満潮時の津波高を3mと予測して浸水区域を地図に示し、あわせて避難方法などをわかりやすく解説しています。それによると磯子区においては、沿岸の工場地帯の一部や堀割川の河口付近で、0,15m~2mの浸水が予測されています。ところが11月24日に神奈川県が新たに発表した津波浸水予測図(素案)によると、津波高が4m強とされており、横浜市内により大きな影響を及ぼすものとなっています。(試算にあたっては1605年に発生した慶長地震を参考)。この予測図で示されている磯子区の浸水区域は広範囲にわたっていて、沿岸部のほぼすべての工場地帯で0,05m~2m、JR根岸線より内陸の地域でも0,15m~2mの浸水を予測しています。県では、発生頻度は極めて低いものの発生すれば甚大な被害をもたらす最大クラスの津波と位置づけており、この素案をもとに来年の3月までに浸水予測範囲を示した地図をまとめるとのことです。
こうした新たな試算結果を受け、横浜市でも早速ガイドラインの見直し・検討をはじめ、津波・避難対策の充実強化を進めていくこととなりました。
(12月6日の本会議で自民党の質疑に対し市長が答弁)。
折から、政府の地震調査研究推進本部が三陸~房総沖で、今後30年以内にM9クラスの地震が30%の確率で起きるとの予測を発表しました。新たな知見に対し、迅速かつ柔軟に対応していくことが重要です。今後も様々な研究結果が公表されることでしょう。都度スピーディーな対応が図られるよう、議会としてもしっかりと取り組んでまいります。


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