大阪城ホール、名古屋ガイシホール、
来てくれた人ありがとうございました。
フランス公演も無事成功して帰ってきました。
ZEPP、ホール、アリーナと計33本のライブも
あとは残すところ代々木体育館2日間のみ。
楽しみにしていて下さい。
---
先日、新幹線乗り場の前でこんなものが落ちていた。
バラの花びら。
「どうしてこんなところに花びらが落ちてるんだろうね」
私が大して気になってもいない疑問を口にすると、
ラブが答えてくれた。
「【こんなもの要らないわよっ!!】ってヤツだ」
「え?どういうこと?」
ラブは話し始めた…………
(絵 Saori)
都内でOLをやっているA子さん。
年齢は30代後半に差し掛かるところである。
A子さんは仕事はテキパキこなすタイプだが、
嫌みな性格とちょっと若作りなところが玉に傷だった。
そんなA子さんだが、3年前から好きな男性がいた。
同じ部署の上司のB男さん。
40代のB男さんは頼りない性格ではあるが、
真面目な仕事ぶりで部下から信頼を得ている人物だった。
しかしB男さん。
問題なのは妻子がいることだ。
そう、A子とB男は不倫の愛であった…!!
「今は難しいけれど、離婚して…お前のところにいきたいんだっ」
「ほんとうっB男サン!?」
「A子愛してるぞっ!!」
「私もよっ!!」
こうしてA子さんとB男さんは不倫の愛を3年間続けるが、
B男は一向に離婚しようとする気配がない。
(もう3年間も日陰の存在だわ…
でも私もいずれ結婚するのだから…)
A子さんがしびれを切らし始めた頃だ。
運命は一気に変わることになる。
A子に転勤の命令が下ったのである。
(でも…でも…
もしかしたら仕事やめて俺のところに来いって…
あぁ…私たちどうなるのかしら…!?)
数ヶ月後………
転勤が決まったA子に
同じ部署の人たちで送別会をしようということになった。
B男からは未だに何のリアクションもない。
まさか何も言わずにこのまま関係を断ち切るつもりなのだろうか…!?
A子の心中は穏やかではない。
送別会のあと、
A子は最終の新幹線で転勤先へと向かうのだ。
新幹線乗り場まで迎えにきてくれる同僚たち…
「B男さん…わたし……」
A子が涙ぐんでそう言うと、
B男さんは優しそうな顔で、こう告げたのだ。
「むこうに行っても、頑張れよな」
何となくスッキリした顔で花束を渡すB男さん。
その顔を見た途端、
A子さんの3年間が火を吹いた。
「こっ…こんなもの要らないわよっ!!」
---
よく出来た話だ。
私は奥田英朗さんの「ガール」と唯川恵さんの「肩ごしの恋人」を
思い出しながら聞いていた。
「…………」
「…………」
「お前、その才能何かに生かせねえの?」
深瀬の感想はその一言だけだった。
来てくれた人ありがとうございました。
フランス公演も無事成功して帰ってきました。
ZEPP、ホール、アリーナと計33本のライブも
あとは残すところ代々木体育館2日間のみ。
楽しみにしていて下さい。
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先日、新幹線乗り場の前でこんなものが落ちていた。
バラの花びら。
「どうしてこんなところに花びらが落ちてるんだろうね」
私が大して気になってもいない疑問を口にすると、
ラブが答えてくれた。
「【こんなもの要らないわよっ!!】ってヤツだ」
「え?どういうこと?」
ラブは話し始めた…………
(絵 Saori)
都内でOLをやっているA子さん。
年齢は30代後半に差し掛かるところである。
A子さんは仕事はテキパキこなすタイプだが、
嫌みな性格とちょっと若作りなところが玉に傷だった。
そんなA子さんだが、3年前から好きな男性がいた。
同じ部署の上司のB男さん。
40代のB男さんは頼りない性格ではあるが、
真面目な仕事ぶりで部下から信頼を得ている人物だった。
しかしB男さん。
問題なのは妻子がいることだ。
そう、A子とB男は不倫の愛であった…!!
「今は難しいけれど、離婚して…お前のところにいきたいんだっ」
「ほんとうっB男サン!?」
「A子愛してるぞっ!!」
「私もよっ!!」
こうしてA子さんとB男さんは不倫の愛を3年間続けるが、
B男は一向に離婚しようとする気配がない。
(もう3年間も日陰の存在だわ…
でも私もいずれ結婚するのだから…)
A子さんがしびれを切らし始めた頃だ。
運命は一気に変わることになる。
A子に転勤の命令が下ったのである。
(でも…でも…
もしかしたら仕事やめて俺のところに来いって…
あぁ…私たちどうなるのかしら…!?)
数ヶ月後………
転勤が決まったA子に
同じ部署の人たちで送別会をしようということになった。
B男からは未だに何のリアクションもない。
まさか何も言わずにこのまま関係を断ち切るつもりなのだろうか…!?
A子の心中は穏やかではない。
送別会のあと、
A子は最終の新幹線で転勤先へと向かうのだ。
新幹線乗り場まで迎えにきてくれる同僚たち…
「B男さん…わたし……」
A子が涙ぐんでそう言うと、
B男さんは優しそうな顔で、こう告げたのだ。
「むこうに行っても、頑張れよな」
何となくスッキリした顔で花束を渡すB男さん。
その顔を見た途端、
A子さんの3年間が火を吹いた。
「こっ…こんなもの要らないわよっ!!」
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よく出来た話だ。
私は奥田英朗さんの「ガール」と唯川恵さんの「肩ごしの恋人」を
思い出しながら聞いていた。
「…………」
「…………」
「お前、その才能何かに生かせねえの?」
深瀬の感想はその一言だけだった。