仕事帰り、車に乗りながら夕飯の相談をする。

「帰り、どこか寄ってく?」

「私ラーメンはイヤよ!」

「回転寿しは?」

「お、いいねー!」

私たちは4人でよく回転寿しに行く。

なかじんは生魚を食べれないのだけれど、
くるくる寿司には邪道のお寿司が豊富に揃っているのだ。


HELLO ENDING

「回転寿司ってとっても安いし美味しいし、良いよね!」

お寿司が大好きな私は、
テンションが上がる。

するとなかじんが反応した。

「美味しいけど、別に安上がりではないよ」

「そう?ラーメンとあまり変わらなくない?」

「そんな訳ないでしょう。女子供じゃあるまいし…」


むむ。なかじん、男気あふれる発言である。

男の子の「俺、ご飯たくさん食べるよ発言」に
くすぐったいような気持ちになるのはどうしてだろう。

ちょうど私の両腕VS男子の片腕で腕相撲をした時に
一瞬で負けてしまった時の、あのくすぐったさ みたいな。


HELLO ENDING

今でこそフロントマンとして自制している深瀬も、
10代の頃は怪獣のようだった。

高校生の頃、深瀬を夕飯に誘った時のこと…

「餃子食べたいから、バーミヤンに行こうよ!」

「バーミヤン高いよ」

「えっ!バーミヤンは高くないよ?」

「量が足りない」

高校生の頃、普段の夕飯の予算は
1000円くらいであった。

「でもこれ以上安いところってあんまり無いと思うけど…」

「あ、じゃあさ、ちょっと待ってて」

深瀬は突然さっと走っていった。
数分で帰ってくると、手に何か持っている。

「え、何食べてるの…」

「マックチキン。3個」

「えっ」

彼はバーミヤンで食事をするために
マックチキンを3個食べてから行く程の大食いだった。

バーミアンに入ってからも、ラーメン+餃子セットを
ぺろりとたいらげていた。


HELLO ENDING

さて、現在はどうなっているかと言うと。

左奥→なかじん
右奥→ラブ
左手前→私
右手前→深瀬

ラブの18枚の塔の頂点に乗っているのは、
「肉うどん」のおわん。
彼はこれを「シメに」と言いながら一瞬で食べていた。

回転寿しで2千円を越えるって、
結構スゴいことだと思うのだけれど、
食べ盛りの高校生とかだったらもっと食べたりするのかな…(ドキドキ)

「20皿くらい食っちゃうぜ!」っていう男子高校生を
回転寿しに連れていって

「好きなだけ食べて良いわよドキドキ」っていうのをいつかやりたい…