ファンレターが届く。

HELLO ENDING-letter


「これってメンバーさんに届くのかな?読んでもらえると良いな」

秋田県の女の子からだ。
可愛らしい便せんを開けると
二枚の手紙は、そんな疑問から書き始められていた。

「中じん、ファンレターきてるよ。見る?」

深夜パソコンに向かって録音を重ねる中じんに手紙を見せる。
ヘッドホンを外して、手紙を受け取って、暫し沈黙ー・・。

読みながら、中じんの顔がだんだんニコちゃんマークみたいになる。

「いいね。手紙ってさ、貰うとすごく嬉しいよ。」

私もそう思う。

便せんの色や素材、手紙に書かれた文字の雰囲気。
何度も書き直した消しゴムの跡。
プリクラが貼ってあったり、イラストが入っていたりする手紙が
「世界の終わりに出会えて良かった」というアツい情熱と共に
遠路はるばる今回は秋田県からやってきた、という事実を手にした喜び。




私はみんなが世界の終わりに出会って
喜んだり、泣いたり、頑張るって決意したりしている事を知りたい。と思うよ。
「伝えたい」というエネルギーがあるなら、形にして欲しい。と思う。

だって、そしたら音楽を通じて「関係」出来るでしょ?


School Of Lockでハイチ救済チャリティーライブをやっていて、
海賊先生がリスナーにむけて手紙を書いてくれた。
私はこの手紙がすごく好き。

指しているものは違うけれど、同じことをみんなに思うよ。

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「知らない事」は、自分の「世界」の中では、ほぼ「無」に等しい。
「知らない人」が、その生涯に幕を落としても、その悲しみは「無」に等しい。

「無」は「関係しよう」という「心」を奪い、合わさって「無関心」という化け物を生む。
「無関心」は、いつしか、「愛」の反対語と呼ばれるようになった。

LOVE FOR HAITI 海賊先生の手紙
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そんな君たちへ

手紙や、メールや、ブログに書いてくれたコメント、全部届いてるよ。
みんなが何に悩んで、どんな風に考えて、
どんな嬉しい事や悲しい事の中で生きているのか
団長や中じんやラブと一緒に見ながら、君たちに届く音楽を毎日作っています。

秋田県の女の子が「届くかな?」と書いてくれたのと同じ様に、
私達も不安を抱えながら曲をリリースしてるんだよ。

無料で幾らでも音楽が聞けて、
喜びも悲しみも一秒で地球の裏側に伝えられる
こんなに恵まれたこんなに無機質な時代。

「私たちの歌は みんなに届いてる?」


4/7リリースアルバム「EARTH」
たくさんの声が聞けること、楽しみにしてるよ。