初心に戻って――振り返る「世界一難しい恋」 後編 | 世界一難しい恋の話

世界一難しい恋の話

2016年04月13日スタート
日本テレビ系列水曜22時
連続ドラマ「世界一難しい恋」の応援・感想ブログです。

昨日、「明日はちょっとした記念日」ってさらっと記事を締めましたけど、何の記念日? って気にして下さった方はいるのかしらん。

世界中のほぼ全ての人にとってどうでもいい記念日……実はブログ主にとっては大切な記念日! それは!

実は1つ年を取りまして……

この年になると全くめでたくもないんですけど! それでもやっぱり、年に一度の大切な記念日なんで……

ここ数年のことなんですけど、誕生日は誕生日らしく自分を祝いたい! ということでブログ主は前日の23日に有給休暇を取って、プチ旅行に来ています。というわけでこの記事は誕生日の前に書かれています。あしからず!

 

というわけで初心に戻って振り返る「世界一難しい恋」の話、後編です。

たまたま、波瑠さんがクイズで「seek」って答えてたという、薄いにもほどがあるきっかけで始まった企画なんですけど! この年は色んなことが盛りだくさんすぎて今でも思い出が鮮明なので、書き出すといろいろ長文になってしまった。今回で締めますので!

 

「世界一難しい恋」って、今となってはさほど珍しくないけど当時としてはいろいろ画期的な恋愛ドラマだったと思います。

まず、とにかくこんなに障害のないドラマってある!? ってくらい、邪魔者のいないドラマだった。

密かに主人公に恋い焦がれる幼なじみとかも出てこないし。途中で主人公に狙いを定める新入社員とかも出てこないし。比較される元カノとかも出てこないし。結婚に反対する面倒な親族……特にヒロインをいじめる姑系……も出てこないし。

思えば主人公二人が、二人とも家族運のない二人でしたよね。大野智演じる鮫島零治の身内は父親だけで、それも疎遠気味でしたし。ヒロインたる波瑠さんは育ててくれたおじいさんも亡くして正真正銘、天涯孤独? 二人とも一人っ子みたいですし、こんなに家族の出てこないドラマってある? ってくらい家族の影が薄いドラマだった……

途中で小瀧くん演じる家康くんが一瞬だけ波瑠さん演じるミサさんに狙いを定めたものの、ミサさんがまーったく相手にしていなかったので、ここはちょっとイケメンの先輩によろめく素振りでも見せた方がドラマとしては盛り上がるのでは? とかいらん心配までしたくらいです。結局、この話の中で速攻、家康くんは鮫島零治のシンパになってましたし。

最終回付近で社員一丸となって二人の恋愛を応援してる様はそれはそれは微笑ましかったですけど、結局、障害になったのはお互いの性格だけ……途中で一回、まとまりかけて、速攻で分かれて、最後でまたよりを戻すって流れも、新しいと言えば新しかったんだろうか。今思うと、恋愛ドラマ史上稀に見る、きつい性格のヒロインだったよなミサさん……

 

ちなみに、この「全く障害のない恋愛ドラマ」は、後に「逃げるは恥だが役に立つ」が空前の大ブームを巻き起こしたことでその後の恋愛ドラマに少し影響を与えたような気がする。あれ以来、露骨に恋愛を邪魔する嫌な性格のライバルとか見かける機会が減ったような……考えすぎでしょうか。

 

その他、いろいろ設定が変だよなーと思った点は上げ出すとキリが無いのですが。世界第13位? でしたっけ? 全国5カ所(作中で1ヵ所増える)のチェーン店を持つホテル経営者であんなどでかいビル(先日、某映画で爆発炎上してましたが)をオフィスにしてる割に、社員が詰めてるフロアと社長室近すぎない? ってか社員が詰めてるフロアを通らないと社長室と出入りできないとか社員にとって最悪すぎない? とか。

最初、あのビルのワンフロアだけがオフィスなのかと思っていたのですがそれはホテルの規模の割に小さすぎるよな……それにあんまり有効活用されなかったけど、社員が自由に使えるジムとか大浴場とかあるくらいだからビル全体がオフィスなのよね……ドラマに映ってる範囲だけだと、社員10名以下のアットホームな職場です! な雰囲気でしたけど。

「仕事ができる社長」って面が上手く表現できてなかったよな、というのは、昔の記事でも書いた気がするのですが。とにかく休日に読む新聞はスポーツ新聞じゃなくて日経新聞とか英字新聞とかにしてくれよ、と切実に思った……

年齢設定的に、鮫島零治が留学してた頃って20歳は超えてたはずなのに帰ってきたとき高校の制服みたいな服着てたのは、年齢設定ミスったのか制服みたいに見えたけどあれが私服だったのか永遠の謎ですし。

社長秘書である小池栄子嬢を社員みんなが「舞子さん」って呼んでるのも不思議な設定でしたね……当の本人である社長は、普通に「村沖」って名字で呼んでたのに。

唯一、仕事してたっぽいシーンが作中でホテル1ヵ所増えたところですけど、そもそも3日でホテルが1軒できるってのは無茶が過ぎないか? とか。

後、どうでもいいんですけど(´・∀・`)<神奈川から出て行け! って一喝したシーン。あんまり神奈川県民が「神奈川」って言わないよね。そこ、「横浜」じゃないのか? とか。

 

もちろん良かった点も多々ありますけどね! 例えば2話くらいで、鮫島零治が仲良くなった(?)家康くんから隠し撮りしたと思しきミサさんの写真を送ってもらって、一生懸命拡大してたシーンとか。寝るときまで大事にスマホを胸に抱いて、送ってもらった満面笑顔のミサさんの写真を見つめるきらきらした瞳とか、本当に恋する少年(※34歳のおっさん)そのもので、今まで経験無かっただろう、恋に恋する演技もすごいなあ……

二人でメダカを眺めてるときに思わずぽろっと「好き」って漏らしちゃうとか、えっ4話で!? 展開早すぎない!? からのほらやっぱりー! な破局とか。恋する相手に意地悪しちゃうところとか、何というか気難しい性格の二人が、実は一番大切な価値観(夢は自分で叶えないと意味がない)だけは一致していたところとか、途中のこじれっぷりにどうやったら最後、両思いになるんだ? 脚本家、両思いにすることは諦めてない? だから途中、一回両思いにして別れるって展開挟んだのか? とかいろいろ邪推してたので、あ、そこがそうまとまるのか! で最終回手前のハグシーンは感涙ものでしたし、ここでこんなに盛り上げて最終回はどうすんの? と思っていたら、まさかの同棲オチで、そこは結婚式で締めてもらいたかった気も……いや、それはきっと後に予定されるSPで見せてくれるんだな! って信じてたときもありました。ありましたったらありました。はあ……

 

かなり収穫だったのは、普段、嵐の中にいると大野智って小柄で華奢で「可愛い」って表現されてたのに、波瑠さんと並んで座るとかなり体格に差があって、おお、大野智が男らしく見えるぞ! とちょっと萌え萌え! ってなってたのはブログ主だけでしょうか。ってか波瑠さんがめっちゃ華奢だった、っていうのはあると思いますけど……村沖秘書と並んでたら、逆に普段以上に小さく見えましたからね……体格も性格も男前だった小池栄子姐さん……そのうち、小池栄子さんと姉弟の役でドラマやって欲しいんですけど。絶対ぴったりだと思うんですが……失礼、話がそれましたが!

 

とにかくブログ主が思う。「世界一難しい恋」が史上、もっとも盛り上がった瞬間は!!

ドラマ放送中に「忍びの国」が発表された瞬間だと思う。いや、マジでw

大野智が忍者! アクション! ってことでヲタ仲間の色めき具合が半端なかったですからね……あの瞬間は、完全にセカムズがかき消されてたな……本当に、素晴らしいニュースって立て続けに来るんだなあ、って感動していたあの頃。

 

まさか、これがピークになるなんて、このときは想像もしていなかったのであった……

と不穏な締め方してみますが、とにかくこれが最後の連ドラで最後の映画になるなんて、本当に想像もしてなかったよなあ。

この頃は、当然に2018年にもドラマはあるものと思っていたんだったなあ。

振り返ってみても、やっぱり大野智の演技の才能と需要は確実にあるのに本当にもったいない。もし、この先、演技仕事を再開するとしたらどんな役どころだろう……と、妄想で頑張って早数年! 早く戻ってきてほしい! と切実に祈ったところでこの記事を終わります。