この脚本家とタッグを組んで欲しかったな~! 中編 | 世界一難しい恋の話

世界一難しい恋の話

2016年04月13日スタート
日本テレビ系列水曜22時
連続ドラマ「世界一難しい恋」の応援・感想ブログです。

皆にお知らせしたいこと!

「忍びの国」の漫画版が!! 小説に慣れてないと若干分かりにくい箇所が多かった原作を、実に分かりやすくまとめあげてくれていたあの漫画版が!!

今!! アプリで無料で読めるようになってるー!!!?

 

 

このサンデーうぇぶりってアプリ、ものすごくお勧めです。1日1話とか制限はありますが、往年の名作が全部無料で読めたりします!

ブログ主、「ナイン」「タッチ」「GS美神」など、気になるけど読めてなかった名作漫画をこのアプリのおかげで読破できました!! めっちゃくちゃ面白かった!!

その仲間に、「忍びの国」が入ってたー!! 読んでたら、コメント欄でちらほら「大野智の映画見てた」みたいな声があるんですよ!! 映画面白かった、みたいな声が読めただけでも感激でした!

もちろん、原作漫画、帯付きで全巻持ってますけどね! アプリの良いところは、スマホさえあれば外出先のちょっとした時間つぶしにさっと読めるところです。気になる方はぜひダウンロードしてみて下さい!

 

さて、今日の話題。

 

あーこの脚本家と大野智にタッグ組んで欲しかったんだよなー!! な妄想を語る記事、第二弾です。

全開は「逃げるは恥だが役に立つ」なのどの傑作を世に送り出した野木亜紀子氏を紹介しましたが、本日、ブログ主が「この人のドラマに大野智出て欲しかった!!」と机をばんばん叩いて語ってるのはこの方です。

 

 

森下佳子

代表先=「JIN-仁-」「天皇の料理番」「義母と娘のブルース」「天国と地獄~サイコな2人~」

 

先に紹介した野木亜紀子さんが連作短編の名手なら、森下佳子さんは長編の名手です。

この方の緻密に組み上げたストーリーは、10話、11話かけて積み上げてきたストーリーを最終回で一気にまとめあげる、重厚で力のある作品が多いです。綾瀬はるかさんとのタッグに外れ無しと言われた脚本家さんです。

朝ドラと大河、両方で結果を残した稀有な脚本家さんでもありますが、連ドラならトータルで10時間、朝ドラや大河ともなれば数十時間にも及ぶストーリーを破綻なくまとめあげるってすごいことだと思うのですよ。

代表作に上げてるのは原作ありの作品が多いですが、ブログ主は上の4作なら圧倒的に、ぶっちぎりで、「天国と地獄」が好きでした。

先に朝ドラや大河を書き上げていた脚本家さんに対して失礼な話ですが、「ああ、この人ってオリジナルも書けるんだ。むしろオリジナルの方が面白いのでは?」と思ったものです。こんなことなら朝ドラも大河も見ておけばよかったなー!!! 当時は、あんまりNHKのドラマに興味が無かったんだよなっ……悔やまれる!!!

 

女性主人公、男性主人公、どちらの作品も面白く書ける方ですが、ブログ主、この方と大野智にタッグを組むならこの作品をやってみて欲しい!

辻村深月「スロウハイツの神様」!!!

実は以前にもブログで紹介してたと思います。大好きで大好きで大好きな作品なのに、今に至るまで映像化されてない! 何でや!!

ちなみに原作はこちら。

 

 

 

最初はねー、東野圭吾氏の「白夜行」だと思ったのですよ。

でも、この作品、既にドラマ化済だったんですよね。脚本家:森下佳子で。

綾瀬はるかさんと山田孝之さん主演で連ドラになっていたんですが、これ、原作は主役の2人の心情は一切語られず、ただただ周辺の人間の目線で物語が語られて行くため、恐らくこの2人の暗躍の結果だろう、と読者はみんな分かってるんだけど渦中の方々は分からない……本当に本当に深い絆で結ばれた2人を最後の最後で襲った悲劇に涙せずにはいられない、そんな傑作なんですけどね。

ドラマ化されるとなると、主演2人に何も語らせないわけにはいかなかったのか……まあ、ちょっと、うん。原作ファンとしてはちょっと無しかなあ……なドラマになってたのですよね。敬愛する脚本家であっても全作当たりばかりとは行かないのは仕方ない。

 

で、次点に上がって来たのが「スロウハイツの神様」です。

大野智には主人公……むしろ影の主人公であるチヨダ・コーキをぜひ。そして表の主人公である新進気鋭の脚本家である赤羽環をぜひ、綾瀬はるかさんにやって欲しい!!

かつては大ヒット小説(恐らくライトノベル)を何本も何本も書いてきたけれど、その小説を模したと言われる少年少女の殺人事件が起きて、世間から大バッシングを浴びてすっかり執筆から身を引いた……と思われていたが何かのきっかけで立ち直り再び執筆を始めたチヨダ・コーキ、彼を尊敬する脚本家、赤羽環と、彼と彼女を取り巻く同じアパートに住む芸術家達……群像劇っぽく進んでいく話の中に墨を垂らすように不穏な影が入り込みながらも、物語はずーっと赤羽環の視点で明るく、力強く進んでいくんですよ。

ええ、序盤はあくまでもチヨダ・コーキは周囲の人達から語られるだけで、本人が何を考えているのかは一切語られることはありません。典型的なオタクっぽい外見で、引きこもって作品を書いているだけで、周囲からは社会不適合者みたいに思われていて赤羽環が彼を何とか真人間の世界に引っ張ってきている、と、まあそんな感じのストーリーなんですけどね。

後半2/3くらいでチヨダ・コーキの視点に切り替わった瞬間、世界が反転するような衝撃がありましてね!!

本当に本当に、前半でまぶされていたいろいろな事実に、ああ、こんな意味があったのか!! ってぱたぱたとパズルがはまっていくような快感を感じることができました。これ、森下佳子さんの手で連ドラ化されたら、絶対、絶対面白くなると思うんだけどなー!! 企画で上がってきたりとかないのでしょうか!!

いつもにこにこしているけれど、無口で自分の思いを口に出さないチヨダ・コーキを大野智が演じてくれたら、ブログ主、テレビ局に課金しますけどね。割と本気で。

 

というわけで後編に続く!!