鍵のかかった部屋 2話感想② | 世界一難しい恋の話

世界一難しい恋の話

2016年04月13日スタート
日本テレビ系列水曜22時
連続ドラマ「世界一難しい恋」の応援・感想ブログです。

昨日は「Power of the Paradise」のカップリング曲である「花」を何十回も聞いてました。

ちなみにシークレットトークはおろか、表題曲すらまだ一回も聞いていませんw

それくらいこのカップリング曲は素敵な曲なんですよ!!

本日のVS嵐で「Power of the Paradise」を披露してくれましたが、カップリング曲もついでに披露してくれないですかね。

いっそ冠番組では毎週一曲何かを歌う方向で……


さて「鍵のかかった部屋」2話の感想続きです。

もう再放送は6話まで進んでしまってる~~!

でも気長にのんびり書いていきたいと思います! 昨日へこんだ某理由により今年の秋~冬は暇そうですしね!(泣)


容疑者・高沢からあっさり許可が下りて、現場となった被害者の部屋を徹底的に調べまわる3人です。

正確には調べてまわってるのは榎本と純子だけで芹沢はしきりに「あの人はいい人だ」と繰り返しているだけですが。

芹沢はちょっときれいな女性だと鼻の下伸ばすしちょっと優しくされるとすぐに「あの人が犯人のはずがない」と言い出すしとにかく何というか単純な性格なのですが、この芹沢の存在が物語を盛り上げているのは確か。


部屋はがっつり目張りされてて部屋の中では練炭が燃え尽きてて部屋のごみ箱には睡眠薬のシートが捨てられてて被害者はベッドに横たわって死んでいた。

後、何でか部屋の中が紙テープでめちゃめちゃ飾り立てられててそのテープで壁に「サヨナラ」と遺書とも取れる文字が残されていた……


しかし、朝食はきれいに平らげていた。お? 自殺する人間が食事を平らげたって不自然じゃないか?

朝食を用意したのは妹の美紀ちゃんで、コーヒーは毎朝、養父の高沢が入れていた、ということは。


純子「もしかして、コーヒーに睡眠薬が? 食器はどうだったんですか?」

榎本「高沢さんが洗ってしまったそうです」


数々の推理小説を読んで来た身から言わせてもらえば怪しいことこの上ないんですがwww

大体これから自殺しようって人間が食事をきれいに平らげるって、睡眠薬服用して自殺って、下手したら朝食を用意した妹に疑いの目が向くかもしれんのにそんな真似するかい!


――なんて、外から見てる人間などは露骨に怪しい臭いを感じるのですが、経験豊富な弁護士は特に何とも思わなかったもよう。


芹沢「これは自殺だ、間違いない。高沢さんはいい人だ。あの人に人を殺せるはずがない」

純子「でも不自然だと思いません? ずっと養子縁組していなかったのに、母親が亡くなる間際に突然養子縁組をしたって」

芹沢「思わない。もうすぐ亡くなるとわかったから、2人を引き取って母親の代わりに育てる決意をして養子縁組をしたってことも考えられるだろう」


む。そんな言われ方をしたらそれはそうかもしれませんが。

もう自殺だよ、間違いなく自殺だよ、帰ろうよーと現場を後にする芹沢。残される純子は、残された学習机の前で考え込みます。

被害者は引きこもりだったそうですが、机の上には山ほど「高卒認定試験」用の参考書が残されていて、付箋や書き込みでびっしりです。


本当に、自殺なの? 本当に甥っ子くんは引きこもりだったの?


思わず漏らす純子に食いつく榎本。

どういう意味ですか? の問いに、純子が答えていわく。


引きこもりって言ったら世捨て人で世の中に何の執着も抱いてないような印象があるが、この机の上を見る限り甥っ子くんにはそんな印象がない、と。

確かに、机の上に残された努力の跡を見るに、高卒認定試験を受けて甥っ子くんは外に出ようとしていた気配を感じますね。

どちらかと言うと、これ、自立しようとしてたんじゃないか?

高卒認定試験を受けようとしてたってことは、甥っ子くんは18にはなってたわけで。それなら、その気になれば職につくこともできる。もしかして妹を連れて家を出ようとしてた?


はっ! もしや、このタイミングで甥っ子くんが亡くなった、いや殺されたのって、その理由は――!!


――なんて視聴者が裏の裏まで考えている傍ら。事件現場の隣の部屋のドアが、怪しく開閉しています。

その部屋にいたのは? 弁護士ーず(※約一名Not弁護士)が一生懸命被害者が自殺ではなく殺されたのではないか、と調査している様子に部屋の内側で主は何を思うのか――?


とりあえず調べるところは調べ尽くして帰ろうとすると、何やら印刷中の高沢、あくまでも愛想よくお見送りです。

そのはずみで飛び散ったチラシに描かれていたのは、「科学とマジック融合ショー」のお知らせ。

どうやら父兄だか生徒だかの要望により、理科教師の高沢、土曜日に科学原理を利用したマジックショーを開催しているらしい。

タダで誰でも参加できるのでよかったらどうぞどうぞと本当に人当たりだけは素晴らしい。


後々の展開を知ってる身としては思う。このとき、このショーを榎本が見ていなかったら、果たして事件は解決したのだろうか?

犯人、露骨に墓穴掘ってるような気がしてならんのだけど。


――ちなみに、この後、高沢家の朝食の様子が映し出されます。

差し向かいで飯を食う養父・高沢と被害者の妹・美紀。


高沢「コーヒー飲まないのか?」

美紀「……ごちそうさま」


高沢の誘いに美紀は露骨に意味ありげに目をそらして足早に学校へ。高沢は手つかずのまま残されたコーヒーをキッチンにぶちまけるという、何とも意味ありげなシーンです。もう露骨に犯人やんw


シーン変わってわざわざ土曜日に開催されたマジックショー。

ちゃっかり榎本と純子も参加してる中、高沢はそれは得意げにいろんな手品を披露中。

本日の手品の種は「ボイル・シャルルの法則」。空気はあっためると膨張してうんたらかんたら。

高沢の話術が巧みな上、風船をボールペンで刺したりぼんっ! と火が出たり見た目が派手なマジックの数々に参加者みんな大喝采です。

どうやら、高沢は教師としては父兄からも生徒からも信望の熱い人気教師なようですな。

ちなみにこの中学って美紀ちゃんが通ってる中学でもあるわけですが。ということは多分お兄ちゃんも同じ中学に通ってたと思われるわけで。もしかして高沢と兄妹の母親が知り合ったきっかけって?

……などと物語に関係のない裏側を類推してる間に、マジックショーは終わり。

面白かったー、と単純に楽しんだ様子の純子と、何やら思い悩む榎本。そんな二人の前に立ちはだかる人影が!


美紀「あの!」

榎本「…………」

美紀「叔父さんは、どんな人なんですか? あなたは、叔父さんの知り合いなんですよね……?」


2人の前に立ったのは美紀ちゃん。弁護士ーずのお願いをけんもほろろに断った彼女。会田のことを称して、人のものを盗むなんて最低だ、と言い放った美紀ちゃん。

その彼女が、今になって榎本の話を聞きたがる真意とは……?


榎本「高沢さんは、どんな人ですか?」

美紀「え?」

榎本「高沢さんは、優秀な教師です。ユーモアがあって、人望があって、みんなから信頼されている人です。その一方で、会田さんは人のものを盗み、傷害事件を起こして刑務所に入れられ、服役していた人物です。話を聞けば、誰だって、高沢さんの方を信頼するでしょう」


淡々と知人である会田を辛辣に批判する榎本に、純子はちょっとちょっと何を言い出すんだと止めようとしますが、榎本は引かない。

立ち尽くす美紀に投げかけたのは、おそらくシリーズ史上屈指の名セリフ。


榎本「会田さんがどんな人物かは、あなたが自分の目で確かめてみてはいかがでしょう」

美紀「…………」

榎本「人の評価なんて、どうせ当てにならないんだから」


ここー!!!


この意味ありげな台詞! 寡黙で表情がなくて何考えてるのかわからないのに、たまに本質を突く榎本の真骨頂でしたよ!!!

この言葉を聞かされた美紀は呆然。そんな彼女を残して、榎本と純子は東京総合セキュリティのロゴ入りワゴンで中学を後にします。あの車で学校に乗り付けたのかよw


一方、榎本があれこれ考えてる間、弁護士達は弁護士達でちゃんと職務を全うしてます。

高沢家の膨大な遺産どうなってんねん? と調べてみたら、実は美紀の母親は相続放棄してて、母親の両親(つまり祖父母)から美紀の母親と会田を飛び越えて2人の孫に2億ずつ分配されたんだとか。

しかし母親が亡くなってしまい、養子縁組された結果、兄妹と高沢は戸籍上は親子ということになり、もし高沢より先に2人が亡くなったら遺産の全ては高沢に相続される……


おい怪しい臭いが漂いまくってるじゃないかw いっそ香ばしいじゃないかwww


なお、再放送ではカットされてましたが、本放送では、高沢が非常勤講師に鞍替えするって話が出てたんですよ。

教師ってのは多忙だ。実験に専念したいから非常勤になる、って。

あからさまに「金が手に入ってあくせく働く必要がなくなった」って空気漂ってますよね。絶対そういう意味ですよねこれって。

結構重要なシーンだと思うんですが、まあ2話でどこをカットするか、って言われたらここをカットすることになったのは致し方ないか。


そして夜の東京総合セキュリティ、地下備品倉庫にて。

榎本がリアルな事件現場の模型を前に考え込んでいると、倉庫に近づく怪しい足音が。

振り返る榎本。ぎぎいいーっと開くドア。そこに立っていたのは!


美紀「……これ、何かの証拠になりますか?」


わたしはここで一つ言いたい。

中学の制服を着た美紀が夜の備品倉庫に榎本を訪ねて来たって、職場の人間が目撃したら絶対ろくでもない噂が流れまくること間違いなしですよ。

誰か止める人間はいなかったのか。仮にも警備会社なのに何でこの倉庫はこんなにセキュリティがざるなんだ。


ってそれはともかくとして。


美紀がダンボールで運んできたのは、被害者の部屋の窓やドアの目張りに使われていたビニールテープ。

部屋に飛び込んだ高沢がひっぺがしたものを、「自分が捨てる」と言って回収して隠していたらしい。

そんな行動を取るってことは、美紀は最初から高沢が怪しいと思っていた?


箱の中に残されたテープ。果たして、これは殺人の重要な証拠となりうるのか……?


――というわけで今日はここまで!

次回は解決編まで一気に書きたい!!

2話は榎本の信念のような言葉も聞けて、事件のトリックも凝ってて何より高島お兄ちゃんの怪演が本当に素晴らしかった!

榎本と会田の関係の詳細が語られなかったことだけが残念です。