嵐にしやがれの視聴率の話4 | 世界一難しい恋の話

世界一難しい恋の話

2016年04月13日スタート
日本テレビ系列水曜22時
連続ドラマ「世界一難しい恋」の応援・感想ブログです。

「世界一難しい恋」が主題なブログです。その「世界一難しい恋」の番宣をいっぱいやってくれた「嵐にしやがれ」は何度土下座しても感謝したりない番組です。

というわけで、嵐にしやがれの視聴率をいろんな角度から検証してみような記事です。

過去視聴率の一覧は2つ前、1つ前の記事を参照してください。


さてさて。最近、「嵐にしやがれ」の視聴率が下降気味で、何一つ貢献できない地方民としてはいろいろ心配になっています。

ファンとしては嵐が見れればそれでよし! なのですが、残念ながら嵐ファン全員が右にならえ! とばかり同じ番組を見ても、視聴率というものには0.1%上がるかどうかというレベルなのです。

それくらい、視聴率の計測というのはいろんな意味で特殊な事情をはらんでいるのですが、まあその計測方法に云々言っても仕方がありません。

この数字と実際に番組を見ている視聴者数というのは、恐らくかなり乖離していると思われるのですが、番組を支えてくれているスポンサー様にお金出してもいいよ、と思ってもらうためには! その数字を0.1%でも上げる努力をしなければなりません。


さて、「嵐にしやがれ」の視聴率は、前枠のドラマの数字にかなり左右されているのでは? というのが、2つ前の記事で出した結論でした。

前のドラマの数字が上がれば、「嵐にしやがれ」の視聴率も上がるし、前のドラマの数字が下がれば、「嵐にしやがれ」の視聴率も下がる。前ドラマとセットにして視聴率一覧を出してみたところ、大体この放送に当てはまってるように思われます。

他局では、土曜日の9時からというと21時~23時までの2時間枠で番組を放送しているところが多い、というのも理由の一つかもしれませんね。

2時間番組を21時から見始めた層は、22時で見切りをつけて「嵐にしやがれ」にチャンネルを変えることはあまりしない、逆に21時からドラマを見始めた層が、22時にチャンネルを変えようとしても2時間番組の途中からでは見ても面白くないので、結局日テレに戻ってくる、というような図式もあるのやも?


まあ、それはともかく。


一覧記事にしてみてわかったのは、「嵐にしやがれ」の数字は、基本的には前枠のドラマより上げてきている、ということです。

リニューアルが行われてから先週までの全57回中、前枠ドラマよりアップしたのは44回、下げた回数は13回。明らかに上げてます。「嵐にしやがれ」を見たくてチャンネルを合わせてくれている層が一定数いると言っていいと思います。ありがたいですね。

……が、実は、この法則が一時期崩れていたことがあります。

2015年10月期、ドラマは新垣結衣さんの「掟上今日子の備忘録」を放送していた時期のことです。

この時期、数回に渡って前枠のドラマから視聴率を下げていました。

主演の新垣結衣さんがゲストで来てくれたドラマ初回日など、嵐にしやがれは90分SPだったにも関わらず、ワーストに近い下げ幅を記録していました。


正直、この時期に突然数字が落ちた理由はよくわかりません。

「掟上今日子の備忘録」も、特別高視聴率なドラマだったというわけではありません。好きなドラマでしたが……

が、この時期、連続して8%、7%とワーストに近い数字を連発して、このことが、現在の番組の作りに影響を与えているのでは? と、一覧表を作ったときに思いました。


今の「嵐にしやがれ」は、一時間のうち個人の企画とスタジオ企画で大体半々くらいの時間割になっていますが、スタジオ企画が、今、ファンの間で大変不評です。

現在のスタジオ企画は主にデスマッチ。都内のお店のVTRを延々と流して、たまにそのお店や食材に関する早押しクイズを行い、正解したメンバーから抜けて好き勝手に飲み食いを始める、そういうコーナーです。

早押しクイズというのはメンバー間の得意不得意がはっきりと表れるゲームです。大体、クイズで早抜けするメンバー、いつまでも残っているメンバーというのは決まっています。

すると、両方のファンから不満が出ます。

早抜けしてしまったメンバーのファンは、見せ場がない、抜けた後はほとんど映してもらえない。

いつまでも残っているメンバーは、いつも食べられなくて可哀想、クイズが苦手だってわかってるのにクイズばっかり嫌がらせみたい、などなど。

何で不満が出るのかと言えば、扱いがどうとかいう以前に同じ企画ばかりでファンが飽きてきている、というのが一番の理由だと思います。ほんの数ヶ月前までは、みんなでパラパラ漫画を描いたり、即興芝居に挑戦したり、かつての「宿題くん」を思わせる運動会的な企画に挑んだりと様々なことにチャレンジしていました。誰が活躍するかは企画次第で、早抜け方式ではないので誰かの出番が極端に少ない、多いということもなく、どのファンでも楽しめるようにという番組側の努力が見え隠れしていました。


ところが! リニューアルして嵐にいろんな企画にチャレンジさせていたところ、わずか半年で視聴率が下がり始めてきたわけです。数字が下がればスタッフは原因を探し、どうすれば数字が上がるかを模索することでしょう。


その模索した結果が、今のデスマッチ地獄なのでは?


初めてスタジオ企画に「デスマッチ」が登場したのは、恐らく15/11/28の小雪さんゲストの回に行われたラーメンデスマッチです。このときは「デスマッチ」という言い方はしていなかった?

そして本格的にデスマッチが続くようになったのは、16/1/16、亀梨和也さんがゲストに来たときの朝食デスマッチの回からではないか、と思われます。


この亀梨和也さんゲストの回、視聴率は大幅にアップしています。


これは多分に前枠の「怪盗山猫」が高視聴率だったのも大いに影響していると思うのですが、ともかく、それまで10%前後をうろうろしていた数字がいきなり15%超という高視聴率を記録したのです。


これはいける……と、スタッフが確信した、かどうかは定かではありませんが。


このデスマッチは、多分コストパフォーマンスがいい企画だと思います。

VTRはスタッフが都内で撮影してくるだけですし、お店側も放送してもらえれば宣伝になるからと協力してくれるでしょう。

嵐側に特別な準備は必要ないし、怪我をさせる心配もないし、「グルメ」というのは「ペット」「子供」を抑えて一般の視聴率が稼げる企画トップ1です。数字に困ったらグルメ企画というのは、何もこの番組に限らずよその番組でもよく見られる手法です。


コスパがよくて数字が稼げるとなれば、そりゃ、スタッフは「デスマッチで行こう!」ってなりますよね……


というわけで、今年に入ってからデスマッチが連発されてる理由はこんなところにあるのでは? と予想しました。

ファンにしてみればもう飽き飽きな企画でも、一般からは評判がよくて数字が稼げる、少し前の「デスマッチ」は多分そういう企画でした。

……が! 最近の視聴率を見ていると、いいかげん一般からも「デスマッチ」は飽きられてきているのでは? と思えてなりません。

ドラマの視聴率も「怪盗山猫」から比べると駄々下がっているので、むしろ前枠の数字を考えたら健闘しているとも言えますが……

ここ2回、さかなクンMCの回と笑点メンバーの回では、これまでの食べ物クイズにいろいろ工夫が加えられていたように思われます。

今週を最後に、リオオリンピックのためしばらく休止が続きますので。オリンピックが終わって再び通常編成に戻る頃、また何らかのてこいれが行われるのでは? と予想してみます。


さて次回はそれぞれの個人企画に目を向けてみたいと思います。