世界一難しい恋 第4話感想① | 世界一難しい恋の話

世界一難しい恋の話

2016年04月13日スタート
日本テレビ系列水曜22時
連続ドラマ「世界一難しい恋」の応援・感想ブログです。

世界一難しい恋は、2話3話と回を重ねることに面白くなっていると評判です。

4話もその期待を全く裏切ることなく最高の出来だと思いました。

笑って、泣けて。3話まではコメディ>ラブでしたが、4話でコメディ=ラブ=シリアスとなっていたのではないでしょうか?

3話までは「怪物くん」のプロデューサー、4話は「今日の日はさようなら」のプロデューサーとのことでしたが、作風って現れるものですね。


さて3話ラストで和田社長より教えを乞うことになり、感涙の涙を流していた鮫島社長。

その鮫島はちょっと置いておいて、冒頭から舞子秘書のモノローグが入ります。

舞子秘書は、なぜあんなにも鮫島に忠誠を誓うのか? そこには驚くべき過去が隠されていたのです。


――今から10年前のこと。

舞子秘書は、静岡の高校を卒業後、地元の鮫島旅館に仲居として働いていたとのこと。

舞子秘書が高卒ってのも意外ですが、鮫島の実家である鮫島旅館が静岡にあったというのもちょっと意外でした。

勝手に箱根だと思い込んでいた。それはともかく。

仲居の舞子秘書は預かり知らぬ頃でしたが、鮫島旅館には零治という一人息子がホテル経営者を育てるためのイギリスの学校に留学中だったのです。

が、破産寸前の鮫島旅館を救ってくれと父親に泣きつかれて(というよりも、破産寸前のため留学費用が出せなくなったのでしょう)、実家を救うべく戻ってきたのです。


舞子秘書と鮫島零治の初対面――リーゼントに学生服(10年前なら当時24歳だったはずなのに何で高校生みたいな制服だったのかは謎)の零治がずかずか旅館に入ってきて、舞子秘書が「お客様!」と追いかけると、二階から降りてきた鮫島父がいきなり「本当にすまんかった!」と頭下げる場面から思い出は始まります。


零治が戻ってきてから、破産寸前の鮫島旅館はめきめきと立ち直っていきます。

電卓を叩く零治をよそにのんきにネクタイ褒めあってたような従業員は、次の瞬間速攻クビになってます。

零治の基本方針は、高い割りに働かない従業員は即クビ、お客様を喜ばせるため、室内の改装費用と宣伝費用は惜しまないということのようですね。

当然、古い従業員は反発しますが、零治父が「みんな俺が悪いから息子を責めないでくれ」と頭を下げたことと、「2ヶ月で結果出すから黙ってろ」という零治の睨みで黙らせていたもよう。


舞子秘書の回想によれば、2ヶ月待たず、鮫島旅館は破産寸前→予約取れない超人気宿にまで回復したらしいです。

おいすごいな。

零治の手腕は関係者に知れ渡り、幾多の旅館やホテルが再建に力貸してくれと頭を下げに来ます。

どうも跡取りの割に、零治は鮫島旅館を継ぐ気などさらさらなく、最初からホテル経営に乗り出す予定だったみたいですね。


何がきっかけで零治→今の鮫島社長に確変したのかと言うと、意外なことにそのトリガー引いたのが舞子秘書とのこと。

何と舞子秘書、仲居として働く傍ら、道ならぬ恋……いわゆる不倫に身を沈めていたもようです。

今はやりのセンテンス・スプリングですね(違)

あの騒動がなかったら果たしてきっかけが不倫になったのかどうかは脚本家にしかわからぬことですが。

ともかく、零治帰国から2年後、舞子秘書の不倫は間もなく不倫相手の妻にばれるという最悪の形で終わりを告げ、鮫島旅館を追われることになります。

鮫パパ、かばってやれなくてごめんって頭下げてましたけど、この短い間でも優しい人柄が伝わってきますね。

どうやったらあの鮫島みたいな息子ができあがるのかが謎なのですが、その過去がもう少し掘り下げられることはあるのでしょうか。

そういえば鮫ママの所在は最後まで不明。10年前の時点で不在のようですが、亡くなったのか離縁したのか、そのうち語られることはあるのでしょうか?


話がそれましたが、鮫島旅館を身一つで出る舞子秘書。

そこに待つのは、同じく鮫島旅館で働いていた運転手。何でパンチパーマなのかは謎。


運転手「駅まで送ります」


その背後に控えるワゴン車のバックミラーには、眼光鋭い零治の姿が……


舞子「零治さん!?」

零治「うちを出て、どこに行くつもりだ?」

舞子「……まだ決まっておりませんが」

零治「俺の秘書をやらないか?」


この頃、舞子秘書は鮫島を零治さん、と呼んでいたようです。

鮫島は何て呼んでたんでしょうね。舞子さん? それとも最初から村沖?


舞子「どうしてわたしを?」

零治「仲居としての仕事を完璧にこなしながら、その傍らで恋愛をするそのエネルギーとスケジュール能力。これからの俺の仕事に必要な人材だ」

運転手「私も、後から参ります」


古い従業員が次々クビを切られても、舞子秘書がクビになることはありませんでした。

それは彼女が若手で給料が安いから、などという理由ではなく、零治はちゃんとその仕事ぶりを見ていたということのようです。

運転手も、その実直な人柄を見込まれて、引き抜かれることになったのでしょう。


こうして、仲居・舞子は秘書・舞子へ。そうして若旦那零治は若社長鮫島へとクラスチェンジを遂げ、現在の鮫島ホテルズが歩み始めたのです――


で、現在。


秘書「お休みになられていたので、仕事が溜まっております」

鮫島「休んでなどいない!」


鮫島零治、復活――


美咲に気持ち悪い言われて山の中でべそべそ泣いてた鮫島零治はそこにはいませんでした。

戻ってきた鮫島。さて、その恋の行方やいかに?