ホテルマン、ホテルウーマンの取り合い? | イシコのセカイサンポ

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旅行作家イシコの活動記録一覧です。
著書に「世界一周ひとりメシ」(幻冬舎)、「世界一周ひとりメシinJapan」(幻冬舎)、「人生がおもしろくなる!ぶらりバスの旅」(幻冬舎)「世界一周飲み歩き」(朝日新聞)

世界の超富裕層高級ホテル、いや、超高級ホテルが、どんどん建っています。
1泊数十万円は当たり前、
1泊数百万円の部屋も珍しくありません。

「ただ、働く人がいないんですよ。
どうなっていくんだろう」
 昨日、久しぶりにお目にかかったたえさんは、おっしゃいました。
 彼女は高級ホテル向けにスパや化粧品をプロデュースする会社を経営され、国内外で活躍されています。

現在、ホテルラッシュでホテルマンやホテルウーマンの取り合いらしい。
某不動産会社が経営する東京の高級ホテルでは、3年間の家賃が無料という特典をつけて募集しているとのこと。
東京の家賃3年間無料なんて信じられません。
話をうかがっているうちに、通信会社の乗り換え特典の話を聞いているような気になってきます。

ホテルのスタッフを集めたとしても、
世界の超富裕層に対応できるコンシェルジュがいないこと。
超富裕層たちが、それだけのお金を支払う理由は部屋よりもコンシェルジュの価値であることが多いのだとか。

たとえば、予約が1年待ちのレストランをネットワークでさらりと予約を取ってしまうということができるコンシェルジュが世界には存在する話は耳にしたことがあります。
それが日本では難しい。

たとえば、オーバーツーリズム状態の京都。
超富裕層向けの好みは細かいことか多い。
「このベリーは食べるけど、このベリーは食べないなんて要求があったりするんですよ」
 昨日、ご馳走になっていたパンケーキにのっていたベリーを例に、たえさんが説明してくれます。
そんな面倒なことに、京都の、特に老舗店が対応するとは考えにくい。
今、贔屓にしてくださるお客さまだけで十分なのですから。
だから一見さんお断りの店が多くなるのでしょう。

現在、大阪も大阪万博に向け、ホテルラッシュ。
 そしてカジノを含むIRに向けて、メガホテルも建設されるでしょう。
「人材確保を想像しただけで恐ろしい」
 たえさんは、そうおっしゃいます。