24時間営業の郵便局 | イシコのセカイサンポ

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旅行作家イシコの活動記録一覧です。
著書に「世界一周ひとりメシ」(幻冬舎)、「世界一周ひとりメシinJapan」(幻冬舎)、「人生がおもしろくなる!ぶらりバスの旅」(幻冬舎)「世界一周飲み歩き」(朝日新聞)

「この郵便局、24時間やと」

母がテレビ番組を観ながら、つぶやきます。

10年ほど前の「ドキュメント72時間」(NHK)の再放送で西新宿の郵便局が取り上げられていました。

 

現在は24時間ではありませんが、

その頃までは人生で最も利用している郵便局の一つです。

上京してから西新宿に近い地域に住んでいることもあるのでしょう。

 

映像制作のスタッフ集合場所が西新宿(通称「スバル前」)のことも多く、

制作スタッフから郵便物を命じられると、この郵便局へ走ったこと、

参加していた劇団のスタジオが2駅先の中野坂上で、

公演案内のダイレクトメールが入った紙袋を抱えて、この郵便局で切手を大量に買って貼ったこと、

子どもショーをしていた時期、稽古スタジオが新宿村スタジオで、

大きな荷物を抱えているので、郵便物がある際、ゆったりスペースがあるこの郵便局へ立ち寄ったこと、

1ヶ月で100万歩歩く企画をしていた頃、後半、達成が危うくなり、

飲み会の後、1時間半1万歩ほど稼ぐために自宅まで歩いて帰るか、この郵便局の前で悩んだこと……想い出は次々に沸いてきます。

 

番組の中で、その日の消印、いわゆる「当日消印有効」の郵便物を出そうとする若者を追いかけていました。

ここは、24時まで当日消印なのです。

その場で証明写真を切り取り、書類に貼り終え、窓口へ。

2355分。

封筒を買おうとするのですが、「売っていません」と言われ、道路を渡った先のコンビニへ走ります。

僕も、これに近いことがあったなぁと苦笑い。

 

この郵便局は道路に面した場所にテーブルが設置され、座って作業ができるので便利なんです。

缶コーヒーを持ち込み、あえて、ゆっくり「ゆうパック」の住所を書きながら、休ませてもらったこともあったなぁ。

大切な想い出が詰まった郵便局の一つを味合わせていただきました。

 

写真は、ベトナムはホーチミンの郵便局。

旅先から下手なイラストとコメントを描いた葉書が、そのまま連載になっていた時、世界各地の郵便局へ切手を買いに行っていました。

葉書がなくて段ボールの切れ端に書いて送ったこともあったっけ。