吉川晃司さんと布袋寅泰さんが組んだ伝説的なユニットであるCOMPLEXが、能登半島地震の復興を支援するために期間限定の再結成をして、東京ドームでライブを行った。

 

そして、ライブの収益など約10億円を、石川県に寄付したという(<布袋寅泰さんと吉川晃司さんのユニット「COMPLEX」、能登復興支援に10億円寄付> 読売新聞、2024年11月27日配信)。

 

これは、本当に素晴らしいと思う。

 

お二人は、東日本大震災の時にも期間限定で復活ライブを行い、収益を寄付してくれた。日本が危機に陥るたびに、被災者を勇気づけるために活動を行っている。このことは、もっと高く評価されても良いと思う。

 

COMPLEXと言えば、代表曲はBE MY BABYだろう。曲のタイトルを繰り返すコーラスが印象的な、ロックソングである。

 

この印象的なコーラスについて、削除される可能性があったことを、ご存じだろうか。

 

布袋さんが書いた本(「幸せの女神は勇者に味方する 人生の新しい扉を開く50の提言」布袋寅泰著、幻冬舎)の内容を思い出しながら、書くことにする(本棚のどこかにあるはずなのだが、散らかっていて見つからないので、記憶力を頼りに書く。そのため、内容が間違っている可能性があることをお断りしておく)。

 

当時、COMPLEXの曲作りをしていた布袋さんがシャワーを浴びていた時に、あのコーラスを突如思いついたという。

 

布袋さんは喜び、当時の事務所の社長に考え付いたフレーズを説明した。

 

すると、事務所の社長の反応は、芳しくなかった。社長からは、「そんな、BE MY BABYばかりではダメだろう」と言われたらしい。

 

ファンからすると、あのコーラスが格好良いのだが、当初、社長は理解できなかったのだろう。

 

布袋さんは、一生懸命、説得したという。そして、あの時代を代表する一曲が完成した。

 

美術や音楽の世界では、何がヒットするか分からない。アーティストについて、周囲に耳を傾けることは必要だが、時には自己の考えを押し通すことも大切である。

 

布袋さんは、自分のアイディアに確信を持ち、それを貫き通したからこそ、ヒット曲を生み出すことができた。状況にもよるが、自分自身を信じることは、大切だと思う。

 

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