彼は、本が好きだ。趣味の中でも、もっとも重要な存在である。
これまでに、たくさんの本を購入してきた。そうした本の中で、もっとも分厚い本について書いてみたい。
辞書を除けば、彼が持っている本の中でもっともページ数が多いのは、Wall and Melzack’s textbook of pain(sixth edition)である。
この本は痛みの専門書で、改訂を重ねている。痛みの分野における、世界的に有名な多くの研究者たちが執筆しており、この分野を代表する本の一つである。
それゆえに、内容のボリュームも半端ではない。総ページ数は、何と1153ページ。もはや、枕としても使える厚さがある。
しかも、ハードカバー仕様になっていて、紙のサイズも大きい。したがって、相当な重量である。筋トレの際にダンベルとしても使えそうな重さなので、持ち運ぶには、かなり大変だ。
しかし、一方では、この重みが良い。本の重量は、この分野の奥深さを表しているかのように感じる。この分厚さが、安心感にも繋がっている。
一方で、紙の本と比べると、電子本にはこういう感想を抱けないだろう。どれだけ量があっても、内容を表示する機器の重さは変わらない。
電子本は、持ち歩くには便利である。しかし、何というか、存在が「軽く」感じられる。紙の本と内容は同じはずだが、意識が異なってくる。
論文は、基本的にデータの形で集めている(紙にしてしまうと、さすがにきりがない)。しかし、専門書については、これからも紙媒体を中心に購入しようと思っている。紙の本の良さは、これからの時代においても、変わらずに存在すると思っている。
(この記事について、当ブログの管理人が運営しているサイトにて、管理人自身が執筆した記事を見直して修正を加えたものです。https://www.tclassroom.jp)