芸能界で活躍しているウエンツ瑛士さんが、テレビ番組で、英語の理解が急に変化した時のことを話したという(<ウエンツ瑛士 突然英語が話せるようになった劇的な瞬間を告白「徐々にじゃない。突然」英国留学中 言葉だけじゃない変化も>デイリー2024年3月11日配信)。

 

ウエンツさんの父親はアメリカ人だが、日本で生まれ育ったので、英語はできなかったという。留学したイギリスでは、朝から夕方まで英会話学校に通い、大変忙しかったと語った。

 

そんなウエンツさんは、ある日、自分が英語でコミュニケーションをしている夢を見たという。そして、その日を境に、自身の英語力が急に変化したことを感じたらしい。

 

以下、上記の記事から一部の内容を引用する。

 

 

「徐々にじゃないんですよ。突然、すべての言葉が全部聞こえて、すべての言葉が英語で出てきちゃう。その感覚がありました」と続けたウェンツ。言葉だけじゃない変化があったようで「リアクションがめっちゃ大きくなりました。日本語をしゃべっていても、手のアクションがついちゃうとか」と認めた。

 

 

もっとも、海外生活を経験した人の全てが、ウエンツさんのような体験をする訳ではないと思う。例えば、英語のコミュニケーションについて、自分自身のことを振り返っても、少しずつ変わっていったという印象の方が強い。

 

しかし、英語圏で日々を過ごしていく中で、思いがけない変化をふと感じたということは何度かあった。例えば、以前は難しかったことが、いつの間にかできるようになっていて、自分でも驚いたという経験がある。

 

そうした変化は、様々な要因によって形成されると思う。

 

そして、重要なポイントの一つとして、日々のコミュニケーションのための言語として、英語が自分自身に認識されるようになったことが大きいのではないかと思っている。

 

日本を離れて、英語圏の国に行って生活をすると、日々の生活で使われる言語が英語になる。友人と話すのも、スーパーに行って買い物をするのにも、駅の構内で見かける広告も、英語になる。

 

このような環境の変化が続くと、意識的にも、無意識的にも、英語が生活言語として脳に認識されるようになる。そうすると、英語の能力に大きな変化が生じるきっかけになるのかもしれない。

 

日本で英語の勉強をしても、このような変化は得られにくいと思う(例えば、イマージョン教育でも、学校を出れば日本語の環境に戻る)。また、外国に行っても、日本語を中心とした生活をしていては、やはり得られにくいだろう。英語を生活言語として認識することが、重要なのだと思う。

 

もし、このような考え方が多少なりとも理にかなっているのであれば、英語の能力の向上のためには、可能であれば、英語圏の国に行って生活をすることが望ましいということになる。

 

もっとも、このことは、円安や物価高が進行している現状では、難しくなってきている。海外で勉強したくても、金銭的な負担が大きくて躊躇するという人は多いだろう。

 

しかし、それでも挑戦したいという人がいたら、是非そうしてほしいと思う。自分自身のことを振り返っても、本当に有意義な経験だった。負担があっても、挑戦する価値はあると思う。

 

海外に行き、言語も含めて日本とは異なる環境の中で生活して、帰国する。日本の大地を踏みしめて、それまでの苦労を振り返り、ひっそりと涙しながらも、大きな達成感に包まれる。そんな経験を、多くの日本人にしてほしいと思う。

 

(この記事について、当ブログの管理人が運営しているサイトにて、管理人自身が執筆した記事を見直して修正を加えたものです。https://www.tclassroom.jp