皆さんは、近年続いている、マイナンバーカードや、マイナンバーカードを保険証として使う「マイナ保険証」と関連する混乱について、よくご存じだと思う。

 

あれほどの迷走ぶりを見せながらも、現政権は今でもこれらの普及を目指しているようだ。

 

民間にゴリ押しをしているマイナ保険証について、それでは、公務員の利用状況はどうなっているのだろうか(もし、このシステムが便利で、信頼できるものであれば、多くの公務員が利用しているはずである)。

 

新聞の記事に、興味深い内容が記されている。

 

マイナ保険証は、国家公務員でさえ、利用率が極端に低いらしい(「マイナ保険証、国家公務員も利用低迷 昨年11月は4.36%」朝日新聞、2024年2月4日配信)。

 

以下、記事の内容を一部引用する。

 

 

<マイナンバーカードを健康保険証として使う「マイナ保険証」の国家公務員の昨年11月分の利用率が4.36%だったことがわかった。最も低いのは防衛省で2.50%だった。今年12月の現行保険証の廃止に向け、厚生労働省は利用促進を訴えているが、足元の国家公務員の利用もおぼつかない状況となっている>

 

 

この記事によると、マイナンバーカードを扱っている総務省でさえ、利用率は6.26%だったという。

 

なお、このような状況について、識者による以下のようなコメントがあった(「マイナ保険証」国家公務員の利用率わずか4.36%に大臣も「低すぎる」) 現役国家公務員に使わない理由を聞いてみると…【news23】オンライン記事、2024年2月7日配信)

 

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小川彩佳キャスター:

国民全体の利用率も4.33%ということで、国家公務員の利用率とさほど変わらないということがわかりましたが、公務員の皆さんからも疑問視する声が聞かれました。

 

東京大学准教授 斎藤幸平さん:

当然、私も使ってないですけど、国会議員の方に聞いたら利用率はもっと低いと思います。

 

何で結局みんな使わないかといったら、そもそも便利じゃないから。便利になってないデジタル化っていうのは失敗なわけです。

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このように、行政の職員でさえ、マイナ保険証を使っていない。しかし、このような状況であっても、政府はマイナンバーカードや、マイナ保険証の利用を推し進めようとしている。

 

これはもう、駄目だろう。

 

日本人は、急な変化を嫌うところがある。だから、「何となく」、与党に投票する人は多いと思う。

 

しかし、これはもう、異常事態だ。選挙で、政権を変えるべきだと思う。そうしなければ、「国民の不利益を無視して、政治を行っても当選できる」という認識を政治家が持ってしまうことに繋がるだろう。

 

このままでは、日本社会の現状は今よりももっと悪化していくと思う。今後の選挙では、はっきりと自分の意思を示したいと思う。

 

(この記事について、当ブログの管理人が運営しているサイトにて、管理人自身が執筆した記事を見直して修正を加えたものです。https://www.tclassroom.jp