突然だが、彼は「世界の果てまでイッテQ!」が好きだ。

 

彼は元々、テレビをそれほど見ない人なのだが(読書の方が好き)、この番組だけは毎週見るようにしている。

 

そんなイッテQ!の先週の内容は、前半がオーストラリアのゴールドコーストでQ Tubeのロケを行っている。

 

オーストラリアの名物ともいえる、どこまでも広がる綺麗な青空の映像を見て、彼は懐かしい気持ちになった(ゴールドコーストに行ったことはないが、オーストラリアは合計で4回訪れている。パースには、数か月滞在していた。パース滞在時の記事は、以下のリンクを参照)。

 

https://ameblo.jp/sekainokesiki/entry-12657805845.html?frm=theme

 

今回の番組を見ていて、気になったことがある。オーストラリアに限らないとは思うが、海外の物価高と、円安の影響である。

 

今回のロケでは、節約旅になったという。例えば、番組の冒頭で、泥沼の場所使用料が50万円にもなったと紹介されていた。そのため、滞在中は、演者とスタッフが集団生活をする必要があったという。

 

このことについて、ネタとしての意味合いもあったのかもしれないが、海外ロケは費用が掛かるというのは事実だろう。

 

まず、日本人の平均年収の低さである。

 

2022年のOECDによるデータを見ると、日本の平均年収はアメリカドル換算で約33,400ドル(日本円で約490万円)となっていて、世界では21位となっている。

 

この数字は、1位のスイスの約97,300ドル(日本円で約1,420万円)の35%くらい、4位のアメリカの約77,500ドル(約1,130万円)の43%くらい、7位のオーストラリアの約64,300ドル(約941万円)の半分くらいになる。

 

なお、アジア諸国の中では、日本は韓国よりも平均年収は低い。アジアでは二番目に位置する。

 

物価の違いなどもあるので、一概には言えないが、日本の平均年収は低いと考えてよいと思う。多くの日本人が持っている印象よりも、更に下がってしまっているだろう。

 

平均年収が、日本の倍近くもあるオーストラリアで撮影をしたのだから、費用がかかっても仕方がないと思う。

 

そして、物価の高さである。シドニーの寿司のレストランをオンラインでいくつかチェックしてみたが、驚くべき価格だった。

 

例えば、お持ち帰りの寿司が、1万円近くする。まあ、30個(貫)くらいの握りが入っているが、1個が300円くらいすることになる。他のお店を見ても、店内でのメニューで12個が5千円くらいだ。この場合、1個が400円くらいになる。

 

彼の記憶では、以前はもっとリーズナブルな価格だったと思う。例えば、彼が好きだったbento(弁当。ご飯におかずなど様々な物が付いている)のメニューを見ても、値段は上がっていると感じる。

 

こうした物価の高さも、撮影時の費用が増えたことの要因となっていると思う。

 

オーストラリアに限らず、最近は飛行機のチケットの価格も上がっている。この前チェックしてみて、びっくりした。

 

海外に行きにくくなってしまっているのは、悲しい。恐らくは、今では1回分の海外旅行で、以前であれば1.5~2回分くらいの費用がかかるのではないかと思う。

 

それでも、彼はまた、オーストラリアに行きたいと思う。

 

オーストラリアに行くと、開放感に包まれる。あの国は、自由の雰囲気を強く感じるのだ。

 

そして、海沿いの歩道をまた歩きたい。

 

例えばシドニーのボンダイビーチから、南に向かって歩く道は、絶景を楽しむことができる。東には、どこまでも広がる青い海が広がっていて、美しい景色を楽しむことができる。

 

彼は以前、この道を訪れた時、ベンチに座って海の彼方を眺めた。あの海の向こうには、どこかにニュージーランドがあるのだろう。もっとも、地平線の彼方には何も見えなかったが、どこまでも広がる海をただぼんやりと眺めていることが楽しかった。

 

そして、またジャカランダの花を見たい。日本の桜のような雰囲気で親しまれている、美しい青紫色の花を以前見た時には、嬉しかった。

 

いつかまた、オーストラリアに行こう。費用はかかるかもしれないが、それでも訪れる価値はある。新鮮なフィッシュアンドチップスをほおばりながら、心ゆくまで青い海を眺めたい。

 

 

(この記事について、当ブログの管理人が運営しているサイトにて、管理人自身が執筆した記事を見直して修正を加えたものです。https://www.tclassroom.jp