前回の記事は、ロンドンにあるデザイン・ミュージアムについて書いた。

 

デザインと言えば、彼はウィーン経済大学のモダンな建物を思い出す。

 

彼は以前、痛み関連の国際学会に参加するために、オーストリアのウィーンを訪れたことがある。その際に、ウィーン経済大学のキャンパスにある、非常にモダンな建物の数々に驚かされた。

 

ウィーンへの旅については過去のブログ記事にまとめてあるが、せっかくなので、これらの建物について再び書いてみようと思う。

 

彼は、ウィーンにおける滞在を楽しんでいた。

 

音楽を含めた芸術の都であるウィーンには、長い歴史がある。例えば、この街で活躍した人物として、ブラームス、シューベルト、モーツァルト、ベートーベン、メンデル(遺伝の法則を考えた人物)、エリザベート皇后、クリムトなどが知られている。ヨーロッパの歴史に大きな影響力を及ぼしたハプスブルク家の都であったこの街は、歩いているととても楽しい。

 

彼は、学会の会場に連日通いながらも、その合間を縫って、この街の散策を楽しんでいた。

 

彼はある時、ウィーン経済大学を訪れることにした。

 

この大学には、ガイドブックにも掲載されている、モダンでおしゃれな建物がいくつもあるらしい。彼は、そうした建物を見ることを楽しみにしていた。

 

ある建物を見た時、彼は大変驚かされた。

 

その建物を見た時に彼が抱いた感想は、「ホワイトベース…」である。

 

 

建物の上部が斜めに突き出ている、独特のデザインに彼は圧倒された。建物の一部は、他の建物よりも更に外側に出ている。他ではちょっと見られないデザインだ。

 

この建物を見て、彼は機動戦士ガンダムに出てくるホワイトベースを思い出したのだが、そうした感想を抱かせる、フューチャリスティックなデザインだった(この時、彼は建物内には入らなかったが、内部も凄いらしい。興味がある方は、「ウィーン経済大学 図書館」等のキーワードで検索してほしい。内部を紹介しているウエブ記事がたくさんある)。

 

この建物は、国際的に有名な建築家であるザハ・ハディド(以下、敬称略)によって設計されている。費用を惜しまず、そうした有名な建築家に依頼して施設を整備したウィーン経済大学の先見の明には感心させられる。

 

日本の大学も、こういうところは見習ってほしい。少子化に伴う学生数の減少によって、日本の大学の経営は厳しさを増すばかりだと思うが、大学の未来を考えれば、時には思い切った投資が必要になる。国内外の学生たちを惹きつけるような、魅力的なことにお金を投資すべきであると思う。

 

彼は次に、白と黒の印象的な組み合わせの建物を見つけた。

 

この建物は、日本人の建築家である阿部仁史によって設計された。阿部は、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の教授を務めているらしい。日本人の建築家が設計した建物が海外の大学にあることに嬉しさを感じた。

 

 

これらの建物以外にも、この場所にはたくさんの興味深い建築物があった。

 

 

このキャンパスで勉強できる学生は幸せだと思う。人は環境から影響を受けるので、想像力を刺激する環境にいることで、新しいアイディアを生み出しやすくなる。デザインの力は、学力の向上にも役に立つと思われる。

 

彼はこれからも、自身を驚かせてくれるような、世界の様々な物を見て回りたいと考えている。そうした経験を、より創造的な生活を送ることができるように生かしていきたい。

 

(この記事について、当ブログの管理人が運営しているサイトにて、管理人自身が執筆した記事を見直して修正を加えたものです。https://www.tclassroom.jp