皆さん、こんにちは。いつも記事をお読みいただき、ありがとうございます。
今年もまた、3月11日がやってきました。今回の記事では震災について書きませんが、イギリス再訪の旅と関連する流れで、後程書く予定です。
今回の記事は、最近のテーマとは異なる内容を書きます。イギリス再訪については、次回の記事から再開します。
それでは、以下の記事をお読みください。
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先日、ニュースを見ていると、某国で女子学生や生徒に危害を加える事件が相次いでいるという内容を見た。学生らに被害が及んでいることから、女性が教育を受けることに反対する人物、あるいは勢力が関係しているのかもしれない。
何という、酷いことをしているのだろう。
性別や年齢に限定されず、教育は誰でも受けることができる。それを妨げる、ましてや脅迫や暴力のような手段を使うことなど、許されない。
そもそもどのような手を使っても、女性が教育を受けている現状を変えることはできない。なぜなら、世界は、既にそうなっているからである。
例えば、彼はイギリスの大学院で勉強をした。そこでできた友人の大半は、女性だった。数えた訳ではないが、恐らくは友人の7割くらいは女性だったと思う。
このことについて、一般的に女性が多い医療系のコースで学んでいたということも理由の一つかもしれないが、それ以上に、大学院の学生の中で女性の割合が全体的に高いことが、主に関係していると思う。
正確なデータを見た訳ではないので、あくまでも印象として、大学院生の6割くらいは女性だった。少なくとも、女性の方が多いということは、確実だったと思う。
海外の大学院は、研究者だけでなく、例えばMBAが分かりやすい例だと思うが、優秀な実務家も育成している。そのため、卒業後には専門知識を身につけたプロフェッショナルとして、働ける能力を身につけられる。
そして、イギリスの大学や大学院には、世界の様々な国や地域から、留学生が訪れている。ある意味で、世界の縮図とも言える。
そういう場所で、女性の院生の方が多いのである。
彼は、大学の図書館で猛烈に勉強している女性の学生たちを見て、今後の世界は、高度な専門知識を要する職種(例えば研究者や法律家など)については、全体として女性の方が多くなるのが自然であり、そうでなければおかしいと思った。
このように、女性が高度な教育を受けているということは、既に現実である。この現実を、暴力的な手法を用いて変えようとすることは許されない。
しかし、国際的には女性が教育を受ける機会が増えてきているとはいえ、男女平等という点については、まだまだ課題もある。例えば、大変残念なことに、日本は多くの課題を抱えている。
ニュースを見ていると、先日発表された国際的な指標でも、日本では男女の平等が進んでいない。先進国の中では、悪い意味でトップクラスである。
例えば、2020年度の日本の大学院における女子学生の割合は、データを見ると、修士課程で31.8%、博士課程で34.0%であった。このように、近年のデータを見ても、日本の高等教育機関で勉強している学生の多くは、男性である。
他にも似たような傾向があることは、政治家や会社の経営者などを見ると、もっとはっきりと理解できる。日本の国会議員(衆議院)では、女性の割合は9.7%であるという。2021年の女性社長の割合は、8.1%であった。
なぜこのような傾向があるのか、恐らくは様々な要因が関係していると思うが、何とかして改めていく必要があると思う。家庭で負担が大きく、仕事でも昇進の望みが低いことが多いというのは、無茶苦茶だ。今後の日本社会を良くするためには、このような現状を是非変えていかなければならないと思う。
様々な考え方があると思うが、性別や年齢などにかかわらず、熱意があれば誰もが高度の教育を受け、能力に応じた仕事をすることができるという状況は、多くの人々にとって好ましいことだと思う。そうした社会の実現に向けて、変化が訪れるように促していきたい。
(この記事について、当ブログの管理人が運営しているサイトにて、管理人自身が執筆した記事を見直して修正を加えたものです。https://www.tclassroom.jp)