皆さん、こんにちは。いつもブログを読んでくださり、ありがとうございます。

 

先日、インターネットのニュースを見て、驚いたことがありました。大阪大学附属図書館が、電気料金等の高騰のため、開館時間を短縮するということでした。

 

図書館のサイトを確認しましたが、開館時間の短縮は事実のようです。11月21日付の内容で、三つの図書館について、12月から開館時間を変更することが記載されていました。時期によって異なりますが、例えば総合図書館では、12月1日から2月3日まで、平日は9時から20時になり、土曜日はもっと時間が短くなるようです。

 

この決定について、詳しい事情が分からないので、もしかしたら、図書館の電気代を節約せざるを得ないような事情が何かあるのかもしれません。

 

しかし、このことはショックでした。今のところ、分かっているのは一つの大学における変化ですが、このような措置が他の大学でも実施される(または既に実施されている)可能性はあるのでしょうか。

 

もし、他の大学でも行われるとしたら、日本の高等教育は大丈夫なのだろうかと、心配してしまいます。何故なら、図書館の利用は、教育や研究の中で非常に重要な要素であり、海外の図書館はこのことを重視しているからです。

 

例えば、イギリスの大学の図書館は、開館時間が非常に長いです。私が学んでいた大学でも、基本的には図書館を24時間利用できました。図書館の開館時間が長い大学は、多いと思います。それだけ、学生たちが図書館で学ぶ時間を重視しています。

 

図書館で行う勉強はそんなに大事なのかと思う人がいるかもしれませんが、必要な時にいつでも資料を探すことができるという環境はとても大切ですし、他の学生たちが努力している様子を見ると、こちらも気合が入ります。そして、日本の大学の図書館でも、医学部の図書館であれば、24時間利用できる施設は多いと思います。このように、本来であれば、国を問わず、図書館の存在はとても大切だと思います。

 

電気代について、イギリスでも、昨今の世界情勢の影響を受けて、料金が高騰しているようです。詳しい状況は分かりませんが、ニュースを読んでいると、日本よりも上昇の幅はかなり大きいと思われます。そのため、電気代の節約はとても重視されていると思います。

 

それでは、イギリスの大学の図書館は、図書館の開館時間を制限しているのでしょうか。

 

まず、私の母校の図書館の開館時間を調べてみましたが、平日も週末も24時間利用が可能でした。そして、他の大学、例えば以前キャンパスを訪れたことがある、バーミンガム大学のメインの図書館の開館時間をチェックすると、やはり全ての曜日で24時間でした。

 

24時間かどうかは別として、図書館を長く使える環境は、基本的には他の大学でも同じだと思われます。何かの休暇などの時期を除いて、通常であれば、学生たちは時間を気にせずに図書館で勉強できます。

 

電気代の高騰に日本以上に苦しんでいるイギリスで、学生たちが長時間、図書館を利用できるように、各大学は努力していると思います。イギリスの大学の、教育に対する熱意を感じます。

 

それに対して、開館時間が元々短い、日本の大学の図書館が、利用時間をもっと短縮してしまう。そこには何らかの事情があるのかもしれませんが、あまりにも残念です。

 

自ら学ぶ姿勢を重視する高等教育機関で、学生ができるだけ長く図書館を利用できる環境を維持することは、とても重要なことだと思います。何らかの事情で経費を削減するとしても、図書館の利用機会を減らすのは最終の手段であるべきです。

 

このような措置を講じる日本の大学が、これ以上増えないようになってほしいです。学生たちが安心して学ぶことができるように、図書館の利用機会だけは、何としても確保してほしいと思います。

 

(この記事について、当ブログの管理人が運営しているサイトにて、管理人自身が執筆した記事を見直して修正を加えたものです。https://www.tclassroom.jp