今回も引き続き、大学の隣の公園について、街の風景も織り交ぜながら書くことにする。
この公園の面積は広く、様々な場所があった。最も広い面積を占めていたのは芝生だったが、池などがあるエリアもあった。自然が豊かな公園で、四季折々の変化が大変綺麗だった。
秋の時期になると、紅葉が見られた。9月下旬の頃から、風が強くなり、急に気温も低下していき、秋の雰囲気を感じさせる季節へと変化していく(以下の写真は、紅葉の街の風景)。
冬の時期には、他の季節と比べると緑は少ないが、たまに雪が降ることがあると、そこは美しい白の世界へと変化する。また、雪がなかったとしても、冬の時期の澄んだ空気の中、広い公園の中を歩くのは気持ちが良かった。そして、街の風景も、イルミネーションが灯されて、冬の雰囲気を感じさせるものになっていく。
そして、三月くらいになると、公園の一部の道沿いに水仙が咲き誇った。あれは、きっと公園の管理者が植えたのだと思う。道沿い以外にも水仙はあったが、道端に黄色の花が列をなす風景は、まだ寒さの残るこの時期で、気分を盛り上げてくれた(以下の写真は、この公園とは別の公園だが、道沿いに咲く水仙を写したものである)。
春の時期から、公園の緑は勢いづくようになる。あちこちに花や新芽が咲き乱れ、温かくなってきた気温とともに、生命の息吹を感じるようになる。イギリスの大学では、新入生が来るのは一般的に9月なので、日本とは異なり、春と新学年の始まりは結びつかないのだが、それでも何だか、何か新しく始まるような、そんな気分にさせられた。
春から夏になる過程で、日照時間がどんどん長くなっていく。6月下旬頃には、21時過ぎまで、明るさが残る。人々は外に出て、長い日照時間を楽しむようになる。イギリスに旅行に行くのであれば、もっとも適した時期かもしれない。
やがて気温の上昇と共に、夏の季節がやってくる。公園内は緑であふれ、もっとも生命力を感じる時期になる。もちろん、暑い時期でもあるのだが、少なくとも彼が経験したイギリスの夏は、40度近い気温になる日本の夏よりは余程ましだった。日本のような、強烈なムシムシ感もなかったので、過ごしやすかった。花が盛んな時期のピークは過ぎているが、軽装で過ごすことができるので、旅行にお勧めの時期の一つでもある。
このように、四季の変化に伴い、街や公園は様々な美しさを示してくれた。そして、それはイギリスの自然の移り変わりを反映していた。短期間の旅行とは異なり、年間の自然の変化を体験できたのは、貴重な経験だったと思う。特に春から夏にかけての時期は、本当に魅力的なので、またこの時期にイギリスを訪れたいと考えている。
(この記事について、当ブログの管理人が運営しているサイトにて、管理人自身が執筆した記事を見直して修正を加えたものです。https://www.tclassroom.jp)




