前回に続き、今回の記事でも、パンクと関連する内容について書くことにする。

 

彼は髪を逆立てたり、赤や青で染めたりしたことはない。パンクについては、本などで後から知ったこともあり、あまり詳しくはない部分もある。しかし、パンクのファッションの一部の要素や、個人の自由を重んじる考え方、差別に反対する考え方、環境保護への支持については大いに共感できる。彼もまた、現代の多くの人々と同様に、時代を超えて部分的にパンクの影響を受けている一人である。

 

例えばファッションについて、Vivienne Westwoodが挙げられる。ヴィヴィアン・ウエストウッドは有名なブランドであり、日本にも多くのファンがいるが、歴史的に見るとパンクと深い関わりを持っていたようである。例えば、パンクを代表するバンドの一つであるピストルズのメンバーは、デザイナーのヴィヴィアンが運営していたお店に来ていた若者たちが中心になって結成されたらしい。

 

彼が服を面白いと思った最初のきっかけは、ヴィヴィアン・ウエストウッドだった。このブランドの服を見て、何て自由なデザインなんだと衝撃を受けた。服について、決まりきったデザインが多く、面白みに欠けるとそれまでの彼は思っていたのだが、ヴィヴィアン・ウエストウッドに出会ってからはそうした固定観念が覆された。

 

近頃はこのブランドのお店を訪れていないが、彼にとって興味深いブランドであることには変わりはない。大学院の卒業後、彼は再びイギリスを訪れたのだが、ロンドンのキングス・ロードにある、このブランドにとって大変重要なお店を訪れたことがあるので、いつかそのことを記事に書きたいと思っている。

 

そして、数年前だったと思うが、東京の渋谷で、ピストルズに関する写真展が開催されたことがある。デニス・モリスという有名な写真家で、ボブ・マーリーやピストルズ、オアシスなどと関連した作品で有名である。開催期間中のある週末、彼はその写真展を訪れた。

 

 

写真展は凄かった。バンドのメンバーたちの写真は、本当に格好良かった。はっきり言って、今の時代のミュージシャンの写真よりも、遥かに魅力があった。当時の多くの若者たちが心惹かれた理由の一端が感じられた。彼はその会場にしばらく留まり、絵画よりも長い時間をかけて彼らの写真を眺めていた。

 

この時に、会場で販売されていたTシャツを購入したのだが、表のデザインは凄く格好良かった。

 

ただ、裏側を見ると、バンドの関連で有名な、ある言葉が大きくプリントされていた。彼はそれを見て、う~ん、このTシャツに書かれている言葉は誤解を受けるかもしれないので、英語圏の国では着用せずに日本で楽しもうと思った。

 

いずれにしても、パンクは興味深いサブカルチャーである。その全てを参考にしようとは思わないが、彼だけでなく、多くの人々にとって魅力的な要素がある。パンクのファッションと、その精神の一部は今後も残っていくと思う。

 

(この記事について、当ブログの管理人が運営しているサイトにて、管理人自身が執筆した記事を見直して修正を加えたものです。https://www.tclassroom.jp