以前にもブログの記事に何度か書いてきたが、彼は音楽が好きである。
中学生の頃には自分が好きな、限られた数のバンドやミュージシャンの音楽を聞いていたが、高校生になって、いわゆる洋楽に目覚めてからは、学生の時のお小遣いの大部分は本かCDの購入に費やされることになった。
音楽のジャンルについて、いわゆるハードロック(HR)やヘヴィメタル(HM)が中心だった。この頃はギターに興味があり、自分でもギターの練習をしていたので、技術的に優れたギタリストに憧れがあった。そこで、音楽雑誌に掲載されていた速弾き系のギタリストの特集記事を読んで、アルバムを購入したりしていた。そして、速弾き系のギタリストが多い、HR/HMの分野に次第に魅力を感じるようになった。
初めはギターが入り口だったが、やがて曲自体に興味が向き、多様なバンドを聞くようになっていった。どちらかというと、既に有名になっているバンドの作品を後から聞いていくことが多かったが、新しいバンドを聞くこともあった。
彼の好きなバンドの中に、IRON MAIDENというイギリスの有名なHMバンドがある。他にも、イギリス出身の彼のお気に入りのバンドはたくさんあり、アメリカやドイツ、北欧の国々と並んで、イギリスのバンドの音楽をたくさん聞くようになっていった。
ちなみに、IRON MAIDENは過去に何度も来日して、大きな会場で何度もライブをしているが、彼は横浜の会場でライブを経験したことがある。
そのライブが始まる前に突然トイレに行きたくなり、どうしようか迷っていたらライブが始まってしまったので、どうしても我慢できなかったら途中でトイレに行けばいいやと思ったところ、彼らのライブが始まったら、その素晴らしいパフォーマンスに完全に魅了されて、トイレに行きたいという気持ちをライブが終わるまで完全に忘れていたという思い出がある。人間の生理的な現象は、心理的な要素によってかなりコントロールされるという良い例である。
後に彼はイギリスの大学院で学ぶことになり、かつて聞いていたバンドたちの母国に行くことになった。パンクやHMなどを含めて、魅力的な音楽がたくさん生まれた国で生活することができる。もっとも、海外の大学院での勉強は本当に大変だと聞いていたので、現地でライブに行くような時間的な余裕は恐らくないだろうと思ったが、それでも彼は楽しみにしていた。
(この記事について、当ブログの管理人が運営しているサイトにて、管理人自身が執筆した記事を見直して修正を加えたものです。https://www.tclassroom.jp)