Piccadilly Circusから東の方に行き、劇場が多いエリアを北の方に曲がると、Charing Cross Rdがある。ロンドンの中でも、この通り沿いには書店が多く存在することで有名な地域だ。ニューヨーク在住の作家と古書店の交流を描いた「チャーリング・クロス街84番地」という映画もあるそうだ。読書が大好きな人にはたまらない地域であろう。もちろん、読書好きな彼にとってもお気に入りの地域だ。

 

彼が良く行く書店に、Foylesがある。ロンドンでも屈指の規模を誇る大型書店だ。様々な分野の本がある。彼はこの日もこの書店を訪れていた。

 

彼が必ず行くのは語学と医学のコーナーだが、その他にも映画や音楽、園芸などのコーナーも時々見ていた。特に興味深いのが、独立したHumourの棚があることだ。ユーモアがこの国で大切にされていることがわかる。彼が以前読んだ本の中で、紳士であることの大切な条件の一つにユーモアがあることと書かれていたが、ここまではっきりとユーモアの大切さに言及していることについて、他のヨーロッパの国と比べても恐らく珍しいのではないか。実際、大学でイギリス人のスタッフが何かの紹介のスピーチをする時には、天気のネタを筆頭に、必ずといってよいほど人をくすっと笑わせるようなユーモアが出てくる。彼はこの国のそんな特徴が好きだった。

 

語学書のコーナーに行くと、流石に英語教育の文献は充実している。彼の母国でも首都の大型書店に行くと洋書の本はたくさんあるが、ロンドンの方が英語教育関連の本は多い。このコーナーに行くと、効果的な語学書を見つけるために、彼はいつでも多くの時間を費やしていた。

 

医学書のコーナーも楽しい。やはり、彼の母国の書店では見かけない文献がたくさん置かれている。本だけでなく、聴診器やアクセサリーなどのアイテムも見ていると楽しい。彼はここでも毎回多くの時間を費やしていた。

 

海外の大型書店に行くのはいつも楽しい。彼は海外旅行に行くたびに、現地の大型書店を必ず訪れるようにしている。大学院の留学中には何度もロンドンに来る機会があるので、出来るだけ書店に足を運ぶようにしよう。彼は充実した気持ちで書店を後にして、他の地域に移動した。

 

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