彼が通う大学の図書館の外観は近未来的だ。ガラスが多く、外の光を効果的に室内に取り入れることができる。一方では伝統的な要素もあり、伝統と革新が融合されている。かなりの数の蔵書が保管されている。大学が誇る設備の一つだ。

 

図書館は週5日、24時間使用できる。実際、夜中でも残って勉強している学生は多い。2日間は時間の制限があるが、それでも深夜まで利用可能である。彼の母国の大学では医学部系の図書館を除いて、多くの場合、24時間は利用できないだろう。学問に対する真剣さ、図書館の大切さに対する違いを感じた。

 

入り口に向かって右手の方には書店がある。ここでは書籍や文房具、大学のグッズ、生活雑貨などが販売されている。もし探している本がなければ、書店に依頼して本を取り寄せることができる。

 

向かって左側にはカフェがある。ここでは軽食も販売されていて、お腹が空いたら食事をすることもできる。待ち合わせの場所としても使われる、学内で学生がよく集う場所の一つだ。

 

入り口から中に入ると、右手にロッカーがある。彼はあまりロッカーを使わなかったが、やはりあると便利だ。もう少し進むと文献を検索するパソコンがたくさんあり、さらに奥に行くと文献を返却する設備がある。

 

図書館内にはいくつかのエレベーターがある。もちろん階段もある。彼はダイエットや体力作りも兼ねて、階段での移動を好んだ。しかし、勉強で疲れ果てている時に結構上の階に行く時にはエレベーターを使うこともあった。

 

学生同士が議論をする部屋もいくつかあった。パソコンをつなぐことができる、モニターもある。ディスカッションを重視する欧米の大学では重要な施設なのだろう。実際、このスペースはよく使われていた。透明なガラスで仕切られている作りなので、セキュリティ上も安全である。

 

図書館内には多くのパソコン室があった。ここで学生たちはエッセイや論文を書くことになる。印刷機もあった。

 

図書館のスペースの多くは学部生でも院生でも使用することができたが、院生専用の部屋もあった。入室するには院生の学生証が必要である。大きなスペースが用意されていて、パソコン室や自習室がある。静かな環境で勉強に集中できるが、静かすぎて時々眠くなることが難点だ。

 

彼の専門分野の医学系の文献も豊富にある。英語圏の大学なので、英語文献の数は彼の母国の大学の図書館の比ではない。彼は洋書の医学書が好きで、母国でもよく書店に行って見つけるように心がけており、外国に行った時にはその街の書店で専門書を探していたが、そんな彼にとっても知らない本がたくさんあった。

 

図書館の中でも特にお気に入りだったのが、あちこちに置かれている大きなソファだ。体を横にして寝ることも可能な広さだ。彼は机で勉強することが多かったが、疲れてくると窓の近くにあるソファに座って、外の公園の自然を眺めながらリラックスするように心がけていた。

 

探していた本を借りると、彼は図書館を出た。大学院の授業が始まる前に、専門分野の文献に目を通し、知識を増やしておきたい。そうすることで、内容の理解も深まるだろう。彼は努力をしようと思った。

 

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