「うわあ、変わらないなあ…」
ロンドンの繁華街、ピカデリーサーカスにある有名な立像の近くで、そこに集まっている大勢の人々の様子を見て、彼は懐かしさを感じていた。
以前、彼は旅行でロンドンに来たことがあった。最初は自然が少なくて、なじみにくいと思っていたが、よく調べてみるとロンドンにはたくさんの公園があり、特にRegent’s ParkとHyde Parkは美しいと思った。ロンドン有数の繁華街である、ピカデリーサーカスにも来たことがある。この混雑した雰囲気を彼はとても懐かしいと思った。
以前来た時に、彼はHyde Parkの公園に一人で座り、自分は今、イギリスにいるんだと不思議な気持ちになったことを思い出していた。そのイギリスに、今度は留学をするために来ている。改めて、頑張ろうと思った。
彼は以前も訪れたことがある、ナショナルギャラリーに行くことにした。フェルメール、レンブラント、ルノワール、レオナルド・ダ・ヴィンチといった、綺羅星のような天才たちの作品を基本的に無料で見ることができる。彼はこの美術館がこれからも長く続いてほしいと思って、入口で少額の寄付をした。
美術館の中に入ると、作品の数にまず圧倒された。そして、重厚かつ繊細な内装も大いに楽しんだ。西洋美術が好きな人には、たまらない時間であろう。時々座って休みながら、彼は何時間も美術館の中を歩いていた。
レオナルド・ダ・ヴィンチの作品を彼は眺めたが、周囲には数人の人しかいない。フェルメールの作品を見た時にも同様だった。もし彼の母国でこれらの作品が展示されたら、数千、数万の人々が押しかけてきて、時間制限をかけられた状態になってしまって、立ち止まってじっくりと作品をみることなどできないだろう。ここではこれらの作品を好きなだけ、ゆっくりと見ることができる。贅沢な時間を彼は過ごした。
土産店に行くと、やはり西洋美術のファンにはたまらない、素晴らしい商品がたくさんあった。彼はここでも時間をかけて、様々な商品を眺めていた。
今後も度々この美術館を訪れることになるだろう。これらの作品群は勉強で疲れた心身をきっと癒してくれるに違いない。彼はとても充実した気持ちになって、その美術館を後にした。
(この記事について、当ブログの管理人が運営しているサイトにて、管理人自身が執筆した記事を見直して修正を加えたものです。https://www.tclassroom.jp)