アメリカとローマ帝国がよく引き合いに出される。ローマは世界というかヨーロッパ、アフリカ北部、西アジアを領有して世界帝国になった。そのことにより当時の文明世界の4分の一ぐらい領有したことになる。帝国がこれ以上大きくならなくなったためローマに平和と繁栄がもたらされた。

アメリカも第二次世界大戦で日本やドイツを破りその後冷戦で勝利しソ連を崩壊させた。テロとの戦争が起きこの戦争にも勝てば敵が存在しなくなる。米国が勝てる勢力は国家も世界的な組織も対抗できなくなるだろう。この状況はローマ帝国が最大に領土を拡張したときに酷似しているのではないか?


アメリカは敵がいなくなりアメリカ主導で世界的な統一政府を作るかもしれない。軍事力ではロシアが量的に対抗できても経済面は脆弱で軍事力を維持できない。アメリカが現在の化石資源だけでなくフリーエネルギーなどを使うようになれば資源国の収入は激減する。新たな技術革新がアメリカ政府の国際的な地位を押し上げ一極支配体制がゆるぎないものになる。

中国やロシアが米国をつぶそうと対抗しても逆にユーラシア包囲網により中露は経済的に疲弊すらだけだ。国際的な地位すなわちアメリカの覇権がゆるぎないものになり他国は従う状況になるだろう。