最近ではないが共産党が躍進したときが日本とロシアであった。よく考えてみると共産党が人気が出てくるのは新しい時代が始まる前ではないかと思う。第二次世界大戦の前後でも東ヨーロッパは共産主義の波に飲み込まれた。日本やアメリカでも密かに人気があった。

アメリカではともかく日本は第二次世界大戦が終わると経済的に混乱したのと軍国主義の反省と言うかなりの反動でその方向性に行ったのだろう。


冷戦が終わりアメリカ一極主義の時代に突入した現在、またもや共産主義やカールマルクスが見直されてきている。それもなんとなくわかるような気がする。経済格差があり貧困層は底抜けしている。極貧状態だ。そうした背景ではカールマルクスの亡霊がよみがえっても不思議ではない。

現在の状況はアメリカの覇権が衰退してきている状態だ。世界ではその代わりになるような国はない。中国は経済力や工業生産力だけは米国より上回っているが情報操作などの高度な技はなく覇権国家として世界を牛耳るにはバランスが悪い。おそらく世界はやや中国や日本などが中心になりいろいろと牽引していく体制に移行していくだろう。時代の変わり目に共産主義が流行るのはおそらく時代の変わり目には貧富の差が生まれることが多いからかもしれない。

共産主義とはもうすでに失敗した政治制度だ。貧富の差を縮小していきみんなが最低限の暮らし以上ができればカールマルクスの亡霊もまた眠りについてくれるだろう。