ギリシャの財政危機がまだ沈静化されていない中、ドイツとフランスが銀行にギリシャの国債を50%放棄するように圧力をかけた。しかしこれだけでは不十分である。もともとこの危機を作り出したのは英米の金融債権で儲けている連中がドルの危機を隠すためにユーロ危機を作り出したものだ。ドイツやフランスはこれに対抗してトインビー税の導入を検討している。トインビー税とはお金を海外に送金するときにかける税金である。この税金があればお金の流れがわかり大量のお金が投資されることがあればそれをとめることができる効果がある。1兆ドルのお金が投機的に誰かがユーロ市場に投資すれば税金がかけられる。1%の税金でも巨額な額であるためこうした投資がなくなるだろう。またこの税金がユーロの独自の財源となり財政統合に向かうだろう。

ユーロでは国債は各国が勝手に発行できるがユーロで発行することになればドイツ並みの信用度になりお金を集めるのも容易にできる。また厳しくお金の使い道も監視できるのでギリシャのようなことは起こりにくくなるであろう。そうなれば政治的統合に踏み切れてユーロ圏は1つの国になり強くなることは確実だ。イギリスはこの点を恐れて批判しているが誰もまともに聞いてくれないようだ。ユーロが財政統合したあとにはドル崩壊もありえると考えてよい。