オバマ大統領はイラクから米軍を今年度末に撤退することを決定した。これはおそらく米軍を海外に駐留することは米国にとって経済的な負担が多くイラクのみではないが他の諸国からも米軍駐留は歓迎されなくなりつつある。日本でも沖縄の県外国外移設を沖縄県民は望んでいる。イラク国民も同じだろう。

イラクの北部のクルド人の多くいる地域にはトルコ軍が派兵してきている。アメリカはクルド人を支援する気はなくトルコ国内でテロをおこなったグループと北イラクにいるクルド人グループの関係のあるグループなどの情報をトルコ側に提供している。今後、米軍の撤退はアフガニスタンでもおきるだろう。また韓国や日本などからも撤退する可能性がある。

オバマの狙いは軍事費を減らして財政負担を軽くしつつ米国の経済を再建するつもりであろうがそううまくいくようにも思えない。ドル崩壊は必然で避けがたい。しかし今回の米国の撤退が中東に極の1つを形成するよい機会になる。おそらく中東に国家連合か統一国家の出現があれば今後の世界経済の急拡大もあるだろう。今回はそうしたことを起こすために米国の中枢の人たちの戦略の一部かもしれない。