米国が世界の覇権を維持するために世界中に軍を駐留させている。日本では『アメリカの繁栄は永遠の出来事で日本は従属すればよい』した考えが根深い。しかし今後は財政状況の悪化が米国の軍事費を減らす方向に進ませるか経済破綻が米国で起きて、米国の覇権が一瞬のうちに崩壊するか・・?どうなるかは確定したことはいえないが米国の覇権崩壊の方向性に向かいつつある。

日本は中国の脅威にさらされる・・?と言うようなプロパガンダがまかりと通っているがそれは正しい分析ではない。中国が沖縄を占拠なり占領した時の膨大なコストを考えると割に合わない。また日本を侵略するにしても米軍のように人民解放軍を日本に駐留させたり占領地総督府などを、日本に置き統治していくことが中国側のかなりの負担になる。中国が日本を攻めると言うのは妄想にすぎない。北朝鮮は日本を統治できないから日本に対する攻撃もないと考えてよい。

東アジアでの経済的な連合を作り軍事的な衝突が起きないような経済圏構想が鳩山元首相から出た案は歓迎すべきものだろう。また通貨統合などに関しては先送りしてもかまわないだろう。東アジア貿易協定を日中韓で協定を結びさらにアセアンとの経済的つながりを強化していくだけで最初の段階は十分だ。経済の格差や所得の格差、また政治制度の違いなどがあり最初から政治経済的統合は無理かもしれないので貿易ができる体制やドル紙幣を使わない貿易体制が必要だ。

またアセアンは経済的なレベルはまだ一部を抜かせばまだ発展途上国のレベルなので、これらの同じ水準の国が通貨統合を先に行い日中韓がオブザーバーになればよいとも思われる。また中国が民主化を20年以内に行えるような国際的な環境整備も必要だ。今後、こうした話しが議論されなければ米国崩壊後のアジアに将来がなくなるだろう。そのためにも東アジア共同体を前進させるべきだ。