アラブ人の覚醒


最近の情勢だとリビアでの政府と反政府の戦いが激化している。この情勢はカダフィー側が不利ともいえない状況で勝負がつかないだろう。リビアだけでなく革命や反乱などがサウジやカタールにも波及する可能性がある。腐敗した独裁政権や王政に怒る民衆の姿と思えるがやはり物価高騰による生活苦担ったことが反乱や革命の引き金だ。

まだこう着状態が続いているが独裁や王政は案外しぶとい。彼らは生き残りをかけて民衆に対する弾圧を強化するかもしれない。しかしイランなどのイスラム主義勢力は民衆の側に立つ可能性があるため今後、独裁や王政がことごとくなくなりアラブ統一国家出現になる可能性も否定できない。

アラブの王政や独裁が今まで存続できたのは英米の協力があったからだ。第二次世界大戦後独立したもののアラブ諸国に王政ができ分割して搾取することにイギリスとアメリカは成功した。独裁政権もその後できて英米の覇権に協力する見返りとして存続が許された経緯がある。その反動がイランのイスラム革命であり今回のアラブでの反乱と見てよいだろう。

今後、独裁政権や王政が崩壊するのは明らかだろう。その後イスラエルがどうなるかが重要な問題である。彼らの存在を許せないのがアラブのイスラム主義だろう。イスラエルと戦争状態になればアラブが有利でイスラエルは苦戦するのが見えている。こんごイスラエルの処遇がどうなるか?まだ情勢は混沌としている。