「過去の産物。中国は人民元を国際通貨になるべく努力をしている」これは胡錦濤国家主席も発言だ。日本では中国がアメリカに対して敵意や危機感から言ったことと片付けてしまうようだがこれは現実性のあることだ。

アメリカのドルは円とのレートでも過去360円から徐々に値が上がり1ドル80円台になった。これは日本の経済力が総合的に上がってきたからだ。中国も今後経済力が上がってくればレートも上昇する。しかしドルペグを外す必要がある。


中国はアメリカのめちゃくちゃな経済政策に見切りをつけ始めている。1990年代から金融経済にシフトしてその後、バブルを演出させたアメリカ経済が今、経済政策の失敗により破滅のふちに追いやられた。またそれに追い討ちするように軍事費を膨らませ経済の状況を改善させないまま米国債とドルの交換をアメリカ政府内で行っている。またドル札を大量に秘密裏に発行して中央銀行は株式市場に投資して株価を買い支えている。この状況は倒産や破綻が増えても株価が下がらないようになっているのだ。

今後、アメリカでドルの基軸性が失われるだろう。もし60円=1ドルになれば決済通貨としての地位を失うがそうなる前にアメリカ経済が破綻する可能性がある。企業の業績悪化が問題ではあるがCDSのような保険が破綻すれば巨額な債務不履行が起き米経済を破綻させる力がある。

中国や日本または他の諸国がドル建ての資産を持つのがいかに危険かがわかる。アメリカが破綻する前に日中韓などで共通の通貨でも作るべきだろう。まだ人民元では覇権通貨になるのは早すぎる。中国では国内問題が横たわっている。日本である問題よりも大きな問題があるため現段階では中国を挑発したり、負担をかけることは中国経済の発展を阻害しかねないのでするべきではないだろう。

アジアではアメリカ抜きの日中韓の話し合いで決める体制を作るべきだ。